ノーラン新作『オデュッセイア』映画館で観るべき理由とは?【キャスト・キャラクターまとめ付き】
提供:ビターズ・エンド ユニバーサル映画

劇場体験にこだわり続けてきたクリストファー・ノーラン監督の究極の到達点というべき、長編映画史上初の全編IMAX(R)フィルム撮影を敢行した超大作『オデュッセイア』が、ついに日本公開を迎えた。
一足早く公開された海外では、最高のスペクタクルをより大きなスクリーンで鑑賞しようと映画ファンの間でチケットの争奪戦が起き、世界興行収入16億ドル(約2,539億円)を突破する空前の大ヒットを記録している。これは『ダークナイト ライジング』を大幅に上回るノーラン監督作No.1の成績で、IMAX(R)興収でも『アバター』が打ち立てた記録を大幅に更新し、歴代最高をたたき出している。(2026年9月9日 Box Office Mojo 調べ、1ドル155円計算)
日本で9月4日(金)から10日(木)まで行われたIMAX(R)先行上映も大盛況で、いくつかの劇場では、チケット予約サイトがシステムサーバーの不具合を起こすほど。日本でもチケット争奪戦が巻き起こったのだ。
マット・デイモン、トム・ホランド、アン・ハサウェイ、ロバート・パティンソン、ゼンデイヤ、ルピタ・ニョンゴ、シャーリーズ・セロンをはじめとしたノーラン作品史上最高峰のオールスターキャストが集結し、批評的にも興行的にも大成功を収めている本作は、まさに今年一番の話題作だ。なぜ誰もが「『オデュッセイア』は絶対に映画館で鑑賞すべき」と口をそろえるのか? 一人一人が“今年の映画界の顔”と言っても過言ではないほど豪華すぎるキャストたちの役どころとその名演、そしてノーラン監督のこだわりが結実した究極の映画体験から解説する。(編集部・市川遥)
ノーラン作品史上最高峰!オールスターキャスト集結
■オデュッセウス(演:マット・デイモン)
トロイア戦争の英雄にして島国イタケの王。10年続いた血を血で洗うトロイア戦争を“トロイの木馬作戦”によってギリシャ王国連合の勝利で終わらせるも、神々の怒りを買い、愛する家族が待つ故郷への旅はさらに10年を費やす過酷なものとなる。
マット・デイモンと言えば、『ボーン・アイデンティティー』『オーシャンズ11』シリーズから『ディパーテッド』『オデッセイ』『フォードvsフェラーリ』まで数々の人気作に出演してきた誰もが知る映画スター。『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』ではアカデミー賞脚本賞も受賞した。ノーラン監督作には『インターステラー』『オッペンハイマー』に続いての出演で、ついに主演を託された本作は、彼の主演映画史上No.1のヒット作となっている。
マットは一つ目の巨人キュクロプス、人を動物に変えてしまう魔女キルケ、人を狂わせるセイレーンの歌、そして神々の怒りにより荒れ狂う波など数々の試練が待ち受ける壮大にして壮絶な帰郷の旅に出るオデュッセウスを熱演。
肉体的に多くを要求される役柄だが、マットはそれだけでなく、当時の道徳的な慣習に唾を吐きかけるような狡猾な“トロイの木馬作戦”で大虐殺を引き起こし、部下たちを犠牲にしたことに良心を苛まれ続ける智将オデュッセウスの内面の深い苦悩までありありとスクリーンに刻み付ける。一大スペクタクルにして深い人間ドラマでもある本作の精神的支柱として、いぶし銀の名演が光る。
■テレマコス(演:トム・ホランド)
英雄オデュッセウスの若き一人息子。王位を狙って母に群がる野蛮な求婚者たちから王国を守るため、20年もの間不在の父の手がかりを求めてスパルタへと旅立つ。
若きテレマコスを等身大の魅力で演じているのは、主演映画『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』が歴代世界興収ランキングトップ3入りを果たすなど飛ぶ鳥落とす勢いのトム・ホランド。12歳でミュージカル「ビリー・エリオット」の主役に抜てきされ、2017年には英国アカデミー賞(BAFTA)ライジングスター賞に輝いた実力派でもある。
王国の危機に急速に少年から大人になることを求められるテレマコスの成長を瑞々しく好演しているほか、ヒーローマスクなしのアクションシーンでは持ち前の高い身体能力を遺憾なく発揮している。
■ペネロペ(演:アン・ハサウェイ)
オデュッセウスの妻にして誇り高きイタケの王妃。宮殿に居座る野蛮な求婚者たちを退けながら、王妃として、トロイア戦争に出兵してから20年間帰還しない夫の王座を守り続けている。
男たちの権力争いを激化させぬよう理性的に振る舞いながらも、内面に激情を秘めた美しき王妃ペネロペ役は、『レ・ミゼラブル』のオスカー女優アン・ハサウェイ。オデュッセウスへの深い愛、そして20年もの間、知恵を巡らせて王座を守り続けるも、女である自分は“王”になることができないという激しい怒りを息子テレマコス(トム)の前で爆発させるシーンの迫力に気圧される。
『ダークナイト ライジング』『インターステラー』に続くノーラン監督とのタッグ作で、日本でも大ヒットした『プラダを着た悪魔2』をはじめ、『オークストリートの異変』『ヴェリティ/真実』と出演作が目白押しの“アン・ハサウェイ・イヤー”というべき2026年、最大の代表作となる熱演を見せている。
■アンティノオス(演:ロバート・パティンソン)
イタケの王座を狙う求婚者たちの冷酷なリーダー。オデュッセウス不在のイタケの宮殿に我が物顔で居座り、無作法な宴を繰り返す求婚者たちの中でも最も狡猾な男。求婚を拒み続けるペネロペにしびれを切らし、邪悪な計画を企てる。
ペネロペ(アン)やテレマコス(トム)の脅威となるアンティノオス役は、『THE BATMAN-ザ・バットマン-』や『TENET テネット』のロバート・パティンソン。誰よりも大きな野心を持ちながら時折のぞかせる小心者の顔が卑しい、美しくも軽蔑すべき悪役を嬉々として演じている。“スパイダーマン”トムをいたぶる“バットマン”ロバートという構図もなんとも贅沢。
■アテナ(演:ゼンデイヤ)
オデュッセウスを導く女神。トロイア陥落後、要所でオデュッセウスのもとに現れて、彼がどういう人間で、どんな行いをしてきて、これからどこへ向かうべきかを再確認させる。
本作において知恵の化身にして、オデュッセウスの道徳心を象徴するアテナ役は、「ユーフォリア/EUPHORIA」で史上最年少のエミー賞ドラマシリーズ主演女優賞受賞者となり、『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』の世界的大ヒットにも貢献したゼンデイヤ。オデュッセウスを導く女神というだけでなく、思いがけず胸を締め付けられるような感情的なシーンもあり、イギリス人らしく大げさな言葉を使わないノーラン監督から「完璧」という最上級の誉め言葉を引き出した名演は見逃せない。
プライベートでは今年、テレマコス役のトム・ホランドとの結婚が明らかに。『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』に続いて『オデュッセイア』と今年を代表するヒット作2作に夫婦そろって出演しており、名実ともにハリウッドNo.1夫婦となった二人にも注目したい。
■ヘレネとクリュタイムネストラ(演:ルピタ・ニョンゴ)
ヘレネは、スパルタの王メネラオスの妻。世界一の美女として知られ、その美貌に魅せられたトロイアの王子によってスパルタから連れ去られた結果、トロイア戦争が勃発することになった。クリュタイムネストラはヘレネの双子の姉妹で、非情なミケーネの王アガメムノンの妻。
双子の姉妹であるヘレネとクリュタイムネストラを一人二役で演じたのは、『ブラックパンサー』シリーズなどで知られ、『それでも夜は明ける』ではアカデミー賞に輝いたルピタ・ニョンゴだ。People誌の「世界で最も美しい人」に選ばれたこともあるルピタは、“1,000隻の軍艦を動かす”美貌に結果的に人生を狂わされることになった2人の女性を説得力たっぷりに演じている。
■カリュプソ(演:シャーリーズ・セロン)
オデュッセウスを惑わす美しき精霊。イタケへの帰路で遭難したオデュッセウスを救い、記憶を奪う“蓮の実”によって7年もの間、島に引き留める。
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』からアカデミー賞を受賞した『モンスター』まで数々の代表作を持つシャーリーズ・セロンが、人知を超えた存在でありながら人とのつながりを切望し、オデュッセウスを愛する多面的なカリュプソを繊細に表現している。
さらには、アイアイエ島に住む、人を家畜に変えてしまう恐ろしい魔女キルケ役のサマンサ・モートン(『マイノリティ・リポート』『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』)の怪演も必見。戦時下の女性の苦しみと恨みを体現したすごみは圧巻で、アカデミー賞に2度ノミネートされた実力派である彼女のシーンではカットがかかるやスタッフから拍手喝采が湧き起こったほど。それは、ノーラン監督作では『ダークナイト』(2008)でジョーカーを怪演した故ヒース・レジャー以来のことだったという。
そのほかにも、スパルタの王メネラオス役で『スパイダーマン:ブランド・ニュー・デイ』に続いてトム・ホランドとの共演となるジョン・バーンサル、“トロイの木馬作戦”において重要な役割を果たす兵士シノン役で『JUNO/ジュノ』でアカデミー賞にノミネートされ、『インセプション』以来のノーラン監督作となるエリオット・ペイジなど豪華キャストが集結。ノーラン作品史上最高峰のオールスターキャストが入れ代わり立ち代わりにスクリーンに現れ、互いを引き上げ合って一段上の名演を披露する──それは見逃すにはあまりに惜しい、映画史における一大イベントなのだ。
劇場体験にこだわり続けてきたノーラン監督、究極の到達点!
なぜ『オデュッセイア』は“劇場で観るべき映画”なのか。最大の理由は、本作が映画史上初めて全編IMAX(R)フィルムカメラで撮影された作品だから。最高峰の画質を誇るIMAX(R)フィルムの映像は、巨大スクリーンに投影されて初めてその真価を発揮する。つまり本作は、企画段階から劇場の大スクリーンで鑑賞されることを前提に作られているのだ。
さらに『オデュッセイア』はノーラン監督20年越しの念願の企画であり、監督自身、「最大級の予算と最上級のキャストで、ハリウッドが持ちうる現代のあらゆる技術とリソースを投入してギリシャ神話を題材にした作品を作りたかった」と語っている。彼はオデュッセウスの20年にわたる壮大な冒険譚をかつてないスケールで活写するべく、そのキャリアにおいて最高峰の製作費2億5,000万ドル(約400億円)をかけて、神々が存在した世界を現代によみがえらせた。
これまでも本物のジャンボジェットを爆破したり(『TENET テネット』)、核爆発を特殊効果を駆使して撮影現場で再現したり(『オッペンハイマー』)、“CGに頼らない実写撮影”で数々の逸話を持つノーラン監督だが、本作のスケールは破格だ。6か月に及ぶロケーション撮影ではギリシャ、イタリア、アイスランド、スコットランド、モロッコを巡り、神話の世界をその手触りを感じられるほどリアルなものとするべく、可能な限り実在する場所の中にセットを建造した。
高さ10メートル、重さ4トン近い巨大なトロイの木馬を作って実際に浜辺に設置したのを手始めに、高さ11メートルのアテナ神殿を含む壮観なトロイアの街のセットをモロッコのアイト・ベン・ハドゥ集落に建造。2,000人のエキストラが入り乱れる壮絶な戦闘に、恐ろしいほどのリアリティをもたらした。
巨大な渦巻きの海の怪物が出てくるとなれば地中海でジェットスキーを使って渦潮を作り、冥府の神ハデスの地下世界は極限の環境であるアイスランドにて白夜の不気味な光の中で撮影。死者役のスタントパフォーマーたちは実際に地面に埋められ、本当に這い出てきている。“一つ目の巨人”キュクロプスにしても、ギリシャにあるネストルの洞窟で18メートルを超える巨大パペットと対峙するキャストたちの映像と、全身に特殊メイクを施したキュクロプス役のビル・アーウィンの映像をデジタルエフェクトで融合させるという凝りようだ。
オデュッセウスたちがイタケを目指して繰り出す過酷な航海の日々も、実際に外洋で撮影されている。事前の特訓で青銅器時代の巨大な船を扱う術を学んだキャストたちが本物の乗組員たちと、強風や高波、潮の流れに翻弄され、ずぶ濡れになって寒さに震え、時には嘔吐すらしながら櫂を漕いだ。
そして、ノーラン監督はそれらをIMAX(R)フィルムカメラで余すことなく記録しており、圧倒的な高解像度であるがままを巨大スクリーンに映し出すIMAX(R)と、実写撮影にこだわり続けてきた彼の映画作りの組み合わせが、かつてない没入感の究極の映像体験を生んだ。本当にそこにあったものだからこそ、2,800年前の物語がすさまじいリアリティを持ち、まるで観客自身がオデュッセウスと共に荒波を乗り越えているかのように全身で感じられる臨場感なのだ。
それを踏まえると、アメリカでは公開1年前からIMAX(R) 70mmフィルムシアターのチケット争奪戦が始まり、公開から2か月間ほぼ完売状態となっていることにも納得がいくはず。より大きな映画館でこそそのすさまじい真価を知ることができる、ノーラン監督のこだわりが結実した『オデュッセイア』での究極の映画体験を、劇場で堪能できる貴重な機会は今しかない。
映画『オデュッセイア』は2D(字幕/吹替)、IMAX(R)(字幕)、ドルビーシネマ(R)(字幕)、4DX(字幕/吹替)、MX4D(R)(字幕/吹替)、35mm(字幕)の全6種9バージョンで公開中 公式サイト 公開劇場
photo by Melinda Sue Gordon (c) Universal Studios. All Rights Reserved.



