山崎ゴジラの集大成!映画『ゴジラ-0.0』評価は?
編集者レビュー

『ゴジラ-0.0』2026年11月3日公開
『ゴジラ-1.0』から2年後を舞台にした続編で、山崎貴監督が再びメガホンを取る特撮シリーズ。戦後の日本を襲ったゴジラが破壊の限りを尽くして2年が経ち、ようやく日常を取り戻したかに思えた人々の前に再度、絶望的な光景が広がる。神木隆之介をはじめ、浜辺美波、吉岡秀隆などが前作に引き続き出演するほか、新たなキャストに長澤まさみ、田中泯らが加わる。
編集部・倉本拓弥 評価:★★★★★
警報のごとく鳴り響く不穏な劇伴とともに、前作を凌駕する恐怖を叩きつけるオープニングから、歴史に刻まれる怪獣スペクタクルを目指した山崎貴監督の凄まじい気迫が伝わってくる。戦時の惨劇によるトラウマを背負った新キャラクターの登場によって、原爆や反戦という重厚なテーマへ一段と深く切り込み、山崎監督がかねて語っていた 『オッペンハイマー』への“ゴジラによるアンサー”を体現したかのような手腕には脱帽するほかない。敷島夫妻の物語はもちろん、再び対ゴジラ戦に身を投じる野田健治(吉岡秀隆)の存在感、そして大型災害対策事務局に出向してきた天才気象予報官・青山真琴(長澤まさみ)の躍動も見事で、前作の堀田艦長(田中美央)に匹敵する人気キャラへと成長するポテンシャルを存分に示している。
前作でアカデミー賞の栄冠に輝いたVFXはわずか3年でさらなる高みへと到達し、畏怖の象徴たるゴジラの脅威をより圧倒的なスケールへと昇華させた。詳細は伏せるが、怒涛の勢いで畳みかける怪獣シークエンスは『-1.0』以上のカタルシスをもたらす。「三度目はない。ここで、すべて終わらせる。」というコピーの通り、山崎ゴジラの集大成として文句なしの傑作だ。(編集部・倉本拓弥)
編集部・入倉功一 評価:★★★★★
予想を裏切る展開に心を鷲掴みにされ、最後まで観客を飽きさせることなく突っ走る。前作『ゴジラ-1.0』のアカデミー賞視覚効果賞受賞や全米大ヒットも相まって、これ以上ないほど高まった期待を鮮やかに超えていく続編が誕生した。
前作で日本映画最高峰に達したはずのVFXは情報量をさらに増し、圧倒的な破壊シーンと絶望をスクリーンに描き出す。舞台が海外へと広がったことで、登場する兵器にも山崎貴監督のこだわりと愛が炸裂。サプライズと「待ってました!」のお約束を行き来し、徹底して観客を楽しませる工夫を凝らしつつ、現代の世界情勢を意識させるメッセージも織り込む真摯な姿勢には頭が下がる。山崎監督の到達点であった前作からエンターテインメント性がさらに研ぎ澄まされ、来るハリウッド挑戦にもますます期待が膨らむ仕上がり。
22年ぶりのゴジラシリーズ参戦となった長澤まさみの凛とした佇まいに惚れ惚れさせられるとともに、新旧キャストの演技が人間ドラマをしっかりと支えている。特にシリーズ初参加となる田中泯は、戦争で深い傷を負った生物学者・村上の静かな葛藤を圧倒的な存在感で体現し、物語に重みを与えている。



