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老いる親と、生きる子、その狭間に悪魔を見た!

2021年11月23日 相馬 学 ダーク・アンド・ウィケッド ★★★★★ ★★★★★

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ダーク・アンド・ウィケッド

 中年以上の大半は、年老いた両親と離れて暮らすことに何らかの罪悪感を抱いているはず。このホラーは、そんな心理の弱みを巧妙に突いてくる。

 荒野や牧場の風景はもちろん音楽も不穏で、孤独な老父母の描写に引き込まれる。“帰ってくるなと言ったのに!”という母の言葉のミステリー、唐突に訪れる死の逸話など、畳みかける構成も巧い。

 オカルトと心理スリラーの間を狙っており、どちらにも解釈できる内容。裏を返せば曖昧なのだが、両親と離れている筆者には、なんとも怖い映画であった。ホラー専門家ペルティノ監督のイイ仕事。やつれゆくヒロインの表情や、屋内の陰気な描写がこれまで以上にサエを見せる。

相馬 学

相馬 学

略歴:アクションとスリラーが大好物のフリーライター。『DVD&ブルーレイでーた』『SCREEN』『Audition』『SPA!』等の雑誌や、ネット媒体、劇場パンフレット等でお仕事中。

近況:『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』他の劇場パンフレットに寄稿。取材仕事では、デヴィッド・クローネンバーグにお話しをうかがいました。

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