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環境問題の脅威をこんなに面白く語るとは

2021年12月10日 猿渡 由紀 ドント・ルック・アップ ★★★★★ ★★★★★

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ドント・ルック・アップ

地球温暖化をそのまま語ると脅威が迫るのに時間がかかりすぎるので、半年後に彗星が地球にぶつかるという設定にしたのは賢い。その事実を早くに知らされているのに、儲からないし面白くない話だからと何もしない大統領は、コロナ初期のトランプそのもの。その役を、トランプに「過大評価された女優」と言われたメリル・ストリープに演じさせたのは痛快。タイトル自体も、コロナは「いつかミラクルのように消える」と目を背けようとしたトランプを思い出させる。思いきり笑わせてくれつつも、容赦ないラストに強いメッセージが。企業の欲、メディア、社会の分断などにスマートに触れる、アダム・マッケイならでは手腕に拍手。

猿渡 由紀

猿渡 由紀

略歴:東京の出版社にて、月刊女性誌の映画担当編集者を務めた後、渡米。L.A.をベースに、ハリウッドスターのインタビュー、撮影現場レポート、ハリウッド業界コラムなどを、日本の雑誌、新聞、ウェブサイトに寄稿する映画ジャーナリスト。映画と同じくらい、ヨガと猫を愛する。

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