親しい人の言葉で語られる、胸に迫るドキュメンタリー

コメディアンは内に暗いものを抱えているとか、名声の悪い側面などについては昔から言われてきたが、ベルーシを個人的によく知る人たちの言葉によって語られることで、その悲しさがより胸に迫る。やはり依存症に悩んだキャリー・フィッシャーの言葉は説得力大。時折入るアニメーションも、ストーリーを語る上で効果的だ。リアルタイムで見た「ブルース・ブラザース」の制作現場での彼がどんな状態だったのかを知らされたのも衝撃だった。彼の初期の頃のコメディ、音楽のライブ映像などは楽しく、本当に惜しい人を失ったと痛感させられる。今もまだ人気を誇る「Saturday Night Live」の立ち上がりを見られるのも興味深い。