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危険なケミカルワールドに生きていることを自覚せよ!

2021年12月16日 相馬 学 ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男 ★★★★★ ★★★★★

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ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男

 実話を基にして告発を描く社会派ドラマの多くは、法廷での勝利がクライマックスとなる。そこに着地しないのが本作のユニークな点だ。

 アメリカの“ミナマタ”というべき大企業を相手取った公害裁判。和解を経ても訴えた側の戦いは続く。大企業はつねに権力を味方に付け、庶民を苦しめる。そこに社会のいびつな構造が浮かび上がる。

 アート指向の強いT・ヘインズが社会派劇を撮ったのは意外だったが、化学物質がもたらす人体の異変を『SAFE』で描いていたことを思えば腑に落ちる。自分の身は自分で守るしかない。そのためには無知ではいられないし、戦い続けなければならない――そんなテーマを含めてズシっと来る力作。

相馬 学

相馬 学

略歴:アクションとスリラーが大好物のフリーライター。『DVD&ブルーレイでーた』『SCREEN』『Audition』『SPA!』等の雑誌や、ネット媒体、劇場パンフレット等でお仕事中。

近況:『ゴーストバスターズ アフターライフ』『ロックフィールド 伝説の音楽スタジオ』『アイス・ロード』『マリグナント 狂暴な悪夢』他の劇場パンフレットに寄稿。布袋寅泰への取材をはじめ、最近は映画絡みで音楽アーティストに話を訊くことが多くなりました。

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