シネマトゥデイ

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ムンバイに甦る「チャリング・クロス街」。

  • めぐり逢わせのお弁当
    ★★★★

    Eメールのように迅速ではないぶん、届くまでの時間が想いを醸成させる。今どきの世界で「書簡体」というつつましき物語形式を甦らせるにはどんな方法が?というので、あまりにもローカルな「弁当配達人」という素材に目を付けたのがこのムンバイ出身新進監督の聡明さだ。もっとも誰にも「チャリング・クロス街84番地」を想起させるし、ややつつましやかすぎるきらいはあるが、ローカルすぎる事象を組みこむことで他文化圏の観客の興味を惹起させ、「まだ見ぬ中年男女の交感」という古典的かつ普遍的な恋物語に落とし込んだ手腕は評価しよう。アート系であってもメインストリームへの愛情をどこかに忍ばせるインド映画の常はここにもあるし。

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ミルクマン斉藤

ミルクマン斉藤

略歴: 映画評論家。1963年京都生まれ。デザイン集団「groovisions」の、唯一デザインしないメンバー。現在、京都・東洞院蛸薬師下ルの「三三屋」でほぼ月イチ・トークライヴ「ミルクマン斉藤のすごい映画めんどくさい映画」を開催中。雑誌「テレビブロス」「ミーツ・リージョナル」「キネマ旬報」等で映画コラムを連載中。

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