今度のイーモウ・ガールも存在感抜群

『妻への家路』『単騎、千里を走る。』のヅォウ・ジンジーが共同脚本で、チャン・イー主演だけに、地味さは否めないチャン・イーモウ監督作。『至福のとき』を思い起こさせる、おっさんと少女の交流が描かれるなか、チョウ・ドンユィ感あるボーイッシュさから三つ編み&全力疾走で『初恋のきた道』なサービスカットもあるリウ・ハオツンの存在感が際立つ。そんななか劇中に流れる映画の主題歌「英雄賛歌」は近年『バトル・オブ・ザ・リバー 金剛川決戦』でもカバーされた“紅色経典”だということを踏まえてみると感慨深い。映画愛は感じられるが、“イーモウ版『ニュー・シネマ・パラダイス』”という触れ込みは大袈裟かも。