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泣いたよ。世界と闘う孤高の腐女子!

2014年9月27日 森 直人 ぼんとリンちゃん ★★★★★ ★★★★★

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ぼんとリンちゃん

なにかと「アナル」と口に出す腐女子ぼんちゃん(佐倉絵麻)を中心とした芝居の作り込みが圧巻! そして彼女のキャラは、小林啓一監督の前作『ももいろそらを』の女子高生いづみ(池田愛)のアップデートと言っていい。感受性が強く、ある種潔癖ゆえ、世界を斜め上から目線で見るタイプ。

監督はそんなヒロインの「青臭さ」を猛烈な試練にかける。脳内論理を超える破壊力を持った複雑な現実。ぼんちゃんは意外なラスボスとの対決を得て高次の思索に入り込む。

感動的なのは、監督は必死に世界と闘う彼女(達)の「青臭さ」を愛してるんだなってこと。モチーフの重なる吉田恵輔監督が体験派寄りだとしたら、小林監督は理念派の傑物ですな。

森 直人

森 直人

略歴:映画評論家、ライター。1971年和歌山生まれ。著書に『シネマ・ガレージ~廃墟のなかの子供たち~』(フィルムアート社)、編著に『21世紀/シネマX』『シネ・アーティスト伝説』『日本発 映画ゼロ世代』(フィルムアート社)『ゼロ年代+の映画』(河出書房新社)ほか。「週刊文春」「朝日新聞」「キネマ旬報」「メンズノンノ」「Numero TOKYO 」などでも定期的に執筆中。※illustrated by トチハラユミ画伯。

近況:YouTubeチャンネル『活弁シネマ倶楽部』でMC担当中。5月11日より、川和田恵真監督(『マイスモールランド』)の回を配信中。ほか、東盛あいか監督(『ばちらぬん』)、長久允監督(『DEATH DAYS』)、松居大悟監督(『ちょっと思い出しただけ』)、舩橋淳監督(『ある職場』)、犬童一心監督(『名付けようのない踊り』)、片山慎三監督(『さがす』)、二宮健監督(『真夜中乙女戦争』)、原一男監督&小林佐智子プロデューサー(『水俣曼荼羅』)、前田聖来監督(『幕が下りたら会いましょう』)、松浦祐也さん&カトウシンスケさん(『ONODA 一万夜を越えて』)、首藤凜監督(『ひらいて』)、大石規湖監督(『fOUL』)、𠮷田恵輔監督(『空白』)、春本雄二郎監督(『由宇子の天秤』)、ウエダアツシ監督(『うみべの女の子』)、沖田修一監督(『子供はわかってあげない』)、内山雄人監督(『パンケーキを毒見する』)等々を配信中。アーカイブ動画は全ていつでも観れます。

サイト: https://morinao.blog.so-net.ne.jp/

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