歴史ドラマとしての見どころもあるダークヒーロー映画

2014年10月27日 なかざわひでゆき ドラキュラZERO ★★★★★ ★★★★★

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ドラキュラZERO

 ブラム・ストーカーの吸血鬼小説にモデルとなったワラキア公ヴラド三世の伝説を絡めたのがコッポラの「ドラキュラ」だったわけだが、こちらはある意味でその逆。実在のヴラド三世の物語に吸血鬼伝説を絡めつつ、ダークヒーローたるドラキュラの誕生を描く。
 勿論、お話は史実を基にしたフィクション。とはいえ、列強に囲まれた小国の君主としての苦悩を滲ませた前半は歴史物としての見応えもあり、だからこそ国を守るべく自ら暗黒面へと堕ちていく過程にも説得力がある。
 ただ、オスマン帝国と激突する後半は展開が平坦。しかもドラキュラが強過ぎて映画的カタルシスに欠ける。ルーク・エヴァンスのカッコ良さは存分に堪能できるのだが。

なかざわひでゆき

なかざわひでゆき

略歴:日本大学芸術学部映画学科卒、同学部大学院卒。映画・海外ドラマのライターとして、TVガイド誌やオンライン情報サイトなどを中心に幅広く執筆活動中。雑誌「スカパー!TVガイドBS+CS」(東京ニュース通信社刊)で15年続くコラム“映画女優LOVE”をはじめ各テレビガイド誌で特集記事やコラムを執筆。著書は「ホラー映画クロニクル」(扶桑社刊)、「アメリカンTVドラマ50年」(共同通信社刊)など。また、数多くの来日スターにインタビューしており、ハリウッドのスタジオや撮影現場へも毎年コンスタントに足を運んで取材をしている。特に海外ドラマの現地取材は本人も数え切れないほど(笑)。旧ソ連のモスクワ育ち。

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