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『桐島~』以後の自信のほどはうかがえるが。

2014年11月14日 ミルクマン斉藤 紙の月 ★★★★★ ★★★★★

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紙の月

どう転んだって破滅にしか繋がらない目先の快楽を選ぶ主人公。ここに爽快さを感じるかが本作を気に入るか否か、そして最後の疾走に拍手を送れるか否かの分かれ目だと思うが、僕にはやはり愚かすぎるとしか思えぬ。ここぞという場面での過酷なスローモーションにも一歩も引かぬ、性根の座った宮沢りえの演技力なくして成立したかも疑わしいし、回りくどいだけで説明になっていない少女時代のエピソードも不要だろう。そんな僕のような観客をも終始映画に引き留めてくれるのが、崖っぷちのお局をハードボイルドに演じる小林聡美と、コメディエンヌの才を軽々と発揮する大島優子。少なくとも、この二人が絡むシーンは輝いている。

ミルクマン斉藤

ミルクマン斉藤

略歴:映画評論家。1963年京都生まれ。デザイン集団「groovisions」の、唯一デザインしないメンバー。現在、京都・東洞院蛸薬師下ルの「三三屋」でほぼ月イチ・トークライヴ「ミルクマン斉藤のすごい映画めんどくさい映画」を開催中。雑誌「テレビブロス」「ミーツ・リージョナル」「キネマ旬報」等で映画コラムを連載中。

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