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もうひとつの『アイアン・ジャイアント』。

2015年6月12日 ミルクマン斉藤 トゥモローランド ★★★★★ ★★★★★

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トゥモローランド

B.バードは’50~’60年代アメリカのポジティヴな未来像を理想としながら、やがて未知なるものへの恐怖感に捉われるに至った大衆意識の変遷に興味があるに違いない。’64年万博や当時の未来像を詳細かつきらびやかに再現する偏執的愛情&「私は未来よ」と言ってのけるそばかす美少女アテナが前者なら、破滅に憧れる無意識の集合が世界の終末を早めるとみる“悪役”ニックスは後者。しかし両者はしょせん裏表の関係で、げんに前者に与するG.クルーニーは“禁断の発明”によって後者への扉を開けてしまうのだ。ただしここに初恋物語を絡ませるのがロマンティックなところで、クライマックスはほとんどロリータ映画の次元に達している。

ミルクマン斉藤

ミルクマン斉藤

略歴:映画評論家。1963年京都生まれ。デザイン集団「groovisions」の、唯一デザインしないメンバー。現在、京都・東洞院蛸薬師下ルの「三三屋」でほぼ月イチ・トークライヴ「ミルクマン斉藤のすごい映画めんどくさい映画」を開催中。雑誌「テレビブロス」「ミーツ・リージョナル」「キネマ旬報」等で映画コラムを連載中。

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