正直者がバカを見る世の中で、ちっぽけなヒーローが悪を正す

2015年9月21日 なかざわひでゆき アントマン ★★★★★ ★★★★★

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アントマン

 人生に行き詰った負け組中年男が、特殊スーツによって蟻んこサイズの極小ヒーロー、アントマンへと変身し、軍事企業の恐るべき野望に立ち向かう。
 大企業の不正を告発したせいで仕事も家庭も失った主人公。正直者がバカを見る今の世の中で、ちっぽけなヒーローが巨大な悪を正すというストーリーが痛快だ。仲間が貧困層の窃盗団ってのも皮肉が効いているし、主人公の願いが“娘にとって誇らしい父親になること”っていうのも泣かせる。
 現代社会を蝕む新自由主義経済やアメリカ式資本主義への批判が込められているのは明白。そうした社会性とエンタメ性のバランスが絶妙だ。やっぱり、なんだかんだ言ってマーベルヒーロー物は侮れない。

なかざわひでゆき

なかざわひでゆき

略歴:日本大学芸術学部映画学科卒、同学部大学院卒。映画・海外ドラマのライターとして、TVガイド誌やオンライン情報サイトなどを中心に幅広く執筆活動中。雑誌「スカパー!TVガイドBS+CS」(東京ニュース通信社刊)で15年続くコラム“映画女優LOVE”をはじめ各テレビガイド誌で特集記事やコラムを執筆。著書は「ホラー映画クロニクル」(扶桑社刊)、「アメリカンTVドラマ50年」(共同通信社刊)など。また、数多くの来日スターにインタビューしており、ハリウッドのスタジオや撮影現場へも毎年コンスタントに足を運んで取材をしている。特に海外ドラマの現地取材は本人も数え切れないほど(笑)。旧ソ連のモスクワ育ち。

近況:新しく映画ブログ始めました。よければチェックしてみてください♫なかざわひでゆきの毎日が映画三昧→http://eiga3mai.exblog.jp/

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