シネマトゥデイ

シネマトゥデイ

優しい嘘も意思を曲げる寛容も、これこそまさに、おっさんず人生

  • 30年後の同窓会
    ★★★★

    なかなかうまい邦題だ。イラク戦争の犠牲になった息子の遺体を引き取るという日本人には「遠い」話も、同窓会という響きが甘美な誘惑をもたらす。実際に30年ぶりの再会というのは、当時の自分に戻る「正直さ」と、その間に積み重なった負の経験をオブラートに包む「偽り」のせめぎ合いであり、この行き来を今作は何気ない会話に静かに、美しく盛り込んでいく。主人公が、ある重要な決意を翻すのも、両極の感情を中和させる「大人の判断」として胸を締めつける。
    ブライアン・クランストンが「ジャック・ニコルソンの演技を無意識に参考にした」と告白するように、『さらば冬のかもめ』との45年後のリンクに、映画ファンとして再びしみじみ。

⇒映画短評の見方

斉藤 博昭

斉藤 博昭

略歴: 1963年神奈川県藤沢市生まれ。高校時代は映画研究部に所属。1997年よりフリーランスのライターとして映画誌、女性誌、情報誌、劇場パンフレット、映画サイトなどさまざまな媒体に映画レビュー、インタビュー記事を寄稿。得意ジャンルはアクション、ミュージカル。最も影響を受けているのはイギリス作品です。Yahoo!ニュースでコラムを随時更新中。

近況: 12月はマカオ国際映画祭へ。窪田正孝のコアなファンが意外に多く、中国の内地から来た人も。日本ではまだ観られそうにないウィレム・デフォーの「ライトハウス」が強烈なインパクトでした。

サイト: https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohiroaki/

» 斉藤 博昭 さんの映画短評をもっと読む

[PR]
おすすめ特集
映画アクセスランキング
  • Loading...
»もっとランキングを見る«
楽天市場
スポンサード リンク