シネマトゥデイ

シネマトゥデイ

主人公の周囲の人々の物語にもなっている

  • ワンダー 君は太陽
    ★★★★

     さまざまな人々の複数の視点から描かれるので、よくある難病映画とは違う物語になっている。主人公の目に映る世界だけでなく、主人公の母、父、姉、姉の友人、主人公のクラスメートたちの世界も描かれて、主人公だけではなく、誰もがそれぞれの問題を抱えていることが明らかになっていく。そして、そのことに主人公が気づいていく。だから、難病に苦しむ子供の話ではなく、誰もが共感する普遍的な物語になっているのだ。
     そういう物語なので、画面の色彩は常に明るい。子供たちはいじめっ子も含め、全員が大きな頭をまだ細い首で支えながら、生き生きと動き回る。主人公の1人称の語りは、ツラい場面でもユーモアを失わない。

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平沢 薫

平沢 薫

略歴: 映画ライター。視覚に訴えかけるビジュアルの派手な映画がお気に入り。「SCREEN」「キネマ旬報」「SFマガジン」「映画.com」等で執筆。著作に「キングスマン:ゴールデン・サークル」ノベライズ、「グレートウォール」ノベライズ、「X-ファイル 2016」ノベライズ、「フランケンウィーニー」ノベライズ、「「ターミネーター:新起動/ジェニシス ビジュアルガイド」翻訳など。ウェブで映画やTVドラマのニュースを追いかけ中

近況: デヴィッド・クローネンバーグの息子、「アンチヴァイラル」のブランドン・クローネンバーグ監督・脚本の新作SFサスペンス「Posesser」 は脳移植ネタとのことで、前作に続いてその道を邁進しそう。そのキャストが決定、「マンディ 地獄のロード・ウォリアー」のアンドレア・ライズブロー、「イット・カムズ・アット・ナイト」のクリストファー・アボットに加えて、「オデッセイ」のショーン・ビーン、「アナイアレイション-全滅領域-」のジェミファー・ジェイソン・リー、「ハイライズ」のステイシー・マーティンが出演するとのことで、その出演作を並べるだけで、この監督の趣味が見えてくる感じ?

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