要所に仕込まれた70年代的ノリが楽しすぎる

2018年9月22日 斉藤 博昭 劇場版「フリクリ プログレ」 ★★★★★ ★★★★★

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劇場版「フリクリ プログレ」

ハイテンションな空気と、いい意味での「ふざけまくった」感覚のブレンドが、先に公開された「オルタナ」以上に異様な昂揚感をもたらす。何より魅力なのが、要所でマシンガン的に連発されるギャグやセリフ、そして作画の「昭和」感。懐かしのスポ根アニメ(漫画)を明らかに再現した状況やシーンもあったりして、それらレトロな要素が、ハイパーSFストーリー+流れるロック+現時点での最新映像テクと勢いよく絡み合い、大げさに言えば日本アニメの歴史を俯瞰するような印象さえ与える。全6パートを6人の監督に分担したことで散漫な気配も漂いつつ、むしろ微妙に話法が変わって最後まで飽きなかった。声優陣のノリの良さも味わい深い。

斉藤 博昭

斉藤 博昭

略歴:1963年神奈川県藤沢市生まれ。高校時代は映画研究部に所属。1997年よりフリーランスのライターとして映画誌、女性誌、情報誌、劇場パンフレット、映画サイトなどさまざまな媒体に映画レビュー、インタビュー記事を寄稿。得意ジャンルはアクション、ミュージカル。最も影響を受けているのはイギリス作品です。Yahoo!ニュースでコラムを随時更新中。

近況:12月はマカオ国際映画祭へ。窪田正孝のコアなファンが意外に多く、中国の内地から来た人も。日本ではまだ観られそうにないウィレム・デフォーの「ライトハウス」が強烈なインパクトでした。

サイト: https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohiroaki/

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