シネマトゥデイ

シネマトゥデイ

Netflixの本気度をまざまざと感じさせる大傑作

  • ROMA/ローマ
    ★★★★★

     なんと情感豊かで美しい映画だろう。舞台はメキシコ・シティのローマ地区、時代は左翼運動が盛り上がる’70~’71年、物語は裕福な白人家庭の家政婦として働く先住民女性クレオの日常だ。浮かび上がるのは、メキシコ社会の男性優位主義と階級格差。妊娠が発覚したクレオは武道家の恋人に捨てられ、雇い主のエリート医師は若い女に走って家族のもとを去る。そして、身勝手な男に傷つけられた女子供たちは、いつしか階級の壁を乗り越えて互いに寄り添っていくのだ。ドキュメンタリー・タッチのモノクロ映像は、ネオレアリスモ的であると同時にヌーヴェルヴァーグ的でもあり、アルフォンソ・キュアロン監督の作家的なルーツが垣間見える。

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なかざわひでゆき

なかざわひでゆき

略歴: 日本大学芸術学部映画学科卒、同学部大学院卒。映画・海外ドラマのライターとして、TVガイド誌やオンライン情報サイトなどを中心に幅広く執筆活動中。雑誌「スカパー!TVガイドBS+CS」(東京ニュース通信社刊)で15年続くコラム“映画女優LOVE”をはじめ各テレビガイド誌で特集記事やコラムを執筆。著書は「ホラー映画クロニクル」(扶桑社刊)、「アメリカンTVドラマ50年」(共同通信社刊)など。また、数多くの来日スターにインタビューしており、ハリウッドのスタジオや撮影現場へも毎年コンスタントに足を運んで取材をしている。特に海外ドラマの現地取材は本人も数え切れないほど(笑)。旧ソ連のモスクワ育ち。

近況: 新しく映画ブログ始めました。よければチェックしてみてください?なかざわひでゆきの毎日が映画三昧→http://eiga3mai.exblog.jp/

サイト: http://eiga3mai.exblog.jp/

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