シネマトゥデイ

シネマトゥデイ

ワイルドなデジタル姫の自分探しとアクション&ミュージカル

  • シュガー・ラッシュ:オンライン
    ★★★★

    盛り沢山で絶妙に甘辛ミックス。まさしく優秀な娯楽映画! 2012年の前作に続き基本軸はアイデンティティ劇。ヴァネロペはオンライン上のデス・レースなゲームの世界に新しい居場所を見つけ、古いホームに居たいラルフとの絆に軋轢が生じる。今回はすべてのトラブルの元凶となる彼の「愚者の悲哀」が極まり、二人の関係は『道』のジェルソミーナとザンパノの諸要素を組み替えた印象もある。

    ネット空間の可視化も後発の洗練があり、特にディズニーサイトの自社ブランドならではのテーマパーク感は痺れた! プリンセスの部屋では縦の歴史が横に並列されて姫たちが大集合し、ヴァネロペもそこに系譜付けされる。これぞ端的に「ネット的」。

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森 直人

森 直人

略歴: 映画評論家、ライター。1971年和歌山生まれ。著書に『シネマ・ガレージ~廃墟のなかの子供たち~』(フィルムアート社)、編著に『21世紀/シネマX』『シネ・アーティスト伝説』『日本発 映画ゼロ世代』(フィルムアート社)『ゼロ年代+の映画』(河出書房新社)ほか。「週刊文春」「朝日新聞」「キネマ旬報」「TV Bros.」「メンズノンノ」「Numero TOKYO (Web)」「映画秘宝」などでも定期的に執筆中。※illustrated by トチハラユミ画伯。

近況: YouTube配信番組『活弁シネマ倶楽部』でMC担当中。11月8日より、渡辺紘文監督&雄司さん(『普通は走り出す』ほか大田原愚豚舎の世界)の回を配信中。ほか、瀬々敬久監督(『楽園』)、今泉力哉監督(『アイネクライネナハトムジーク』)、二ノ宮隆太郎監督(『お嬢ちゃん』)、大森立嗣監督(『タロウのバカ』)、樋口尚文監督(『葬式の名人』)、映画ジャーナリストの徐昊辰さん(『SHADOW/影武者』&『帰れない二人』について)、田中征爾監督(『メランコリック』)、大崎章監督(『無限ファンデーション』)、安里麻里監督(『アンダー・ユア・ベッド』)、深田晃司監督(『よこがお』)、江口カン監督(『ザ・ファブル』)、長久允監督(『ウィーアーリトルゾンビーズ』)、工藤梨穂監督(『オーファンズ・ブルース』)、三宅唱監督(『ワイルドツアー』)、佐向大監督(『教誨師』)、片山慎三監督×松浦祐也さん×和田光沙さん(『岬の兄妹』チーム)、二宮健監督(『チワワちゃん』『疑惑とダンス』)、広瀬奈々子監督(『夜明け』)、緒方貴臣監督(『飢えたライオン』)、関根光才監督(『太陽の塔』『生きてるだけで、愛。』)等々を配信中。アーカイブ動画は全ていつでも観れます。

サイト: https://morinao.blog.so-net.ne.jp/

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