やはりキアヌは怪作的珍品がよく似合う(誉めてます!)

2019年4月29日 斉藤 博昭 レプリカズ ★★★★★ ★★★★★

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レプリカズ

人間の心をコンピュータに転移させる実験に始まり、とんでもなく危険な状況になだれ込む流れは良しとして、いちいち起こることが唐突で、脚本(セリフ)もヤッツケ感が強いため、キャストからも演技の戸惑いが伝わる。しかし、そんな戸惑いと好反応を起こすのがキアヌ、なんである。異世界レベルの決断なども、この人が真面目にやると、それらしく見えるから不思議。キアヌの演技に乗せられて、細部のネタもセンセーショナルで面白くなってくるのだ。つまり、冷静な判断では作品自体の評価は低いが、最後までツッコミどころも楽しみながら飽きさせない逸品。本来にじみ出るはずの、人間のモラルなど深いテーマも、ゆるくスルーされて逆に潔い。

斉藤 博昭

斉藤 博昭

略歴:1963年神奈川県藤沢市生まれ。高校時代は映画研究部に所属。1997年よりフリーランスのライターとして映画誌、女性誌、情報誌、劇場パンフレット、映画サイトなどさまざまな媒体に映画レビュー、インタビュー記事を寄稿。得意ジャンルはアクション、ミュージカル。最も影響を受けているのはイギリス作品です。Yahoo!ニュースでコラムを随時更新中。

近況:LAの『フェアウェル』ルル・ワン監督、ロンドンの『カセットテープ・ダイアリーズ』グリンダ・チャーダ監督に、Skypeインタビュー。ともに外出規制などある中、前向きに明るく話してくれて、一刻も早い日常生活の復活を祈るのみ。

サイト: https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohiroaki/

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