シネマトゥデイ

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身近にあるかもしれない恐怖

  • メランコリック
    ★★★★

    盲点だった。
    『OUT』や『冷たい熱帯魚』でも描かれているように、狭い浴室で死体を解体するのが日本映画のお約束。
    そうか、銭湯があったじゃないか! 
    焼却設備も併せ持っており、なんと好都合なことか(あくまで映画の設定としてです)。
    このアイデアが実に効果的。
    私たちの生活に密着した場所で、東大卒なのにニートという主人公が犯罪にハマっていく過程は昨今の事件をも彷彿とさせ、より身近に起こりうる恐怖を感じさせる。
    エンタメに社会性をはらませることが不得意な日本映画界において、これは期待の新鋭の誕生だ。
    唯一ひっかるのが音楽。低音度で進む展開おいて突如流れるキャッチーな曲に、一気に現実に引き戻された。

⇒映画短評の見方

中山 治美

中山 治美

略歴: 茨城県出身。スポーツ紙記者を経てフリーの映画ジャーナリストに。週刊女性、GISELe、日本映画navi、goo映画、スカイパーフェクトTV(ぴあ)、朝日新聞webサイトおしごと博物館内で「おしごとシアター」などで執筆中。いつの間にやら映画祭を回るのがライフワークとなっている。お気に入りはオランダ・ロッテルダム国際映画祭とスペインのサンセバスチャン国際映画祭。

近況: 本サイトで「映画で何ができるのか?」と「ぐるっと!世界の映画祭」を連載中。また、編集に携わった塚本晋也監督・著「『野火』全記録」(洋泉社)、DVDマガジン「石原裕次郎シアター」(朝日新聞社)が発売中デス。

サイト: https://www.oshihaku.jp/series/00007

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