ベルギー映画らしい、だいぶ不思議な恋物語

2021年1月14日 くれい響 恋する遊園地 ★★★★★ ★★★★★

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恋する遊園地

まるで、どこかのテーマパークのコピーのようなタイトルだが、独特な映像美や極力抑えたセリフなどから、同じベルギー映画『小便小僧の恋物語』を思い出すSFファンタジー要素満載のラブストーリー。なんせ、『燃ゆる女の肖像』の画家よりも少女性が強調されたノエミ・メルラン演じるヒロインの相手は、オクトパスやトロイカ系といえるアトラクション。ガチな対物性愛者ではあるが、まるで巨大ロボットの掌に包まれているかのようで、オイルまみれになる性愛シーンも、どこかスタイリッシュ。他人から理解されない行為による自我の解放は、同時期公開の『Swallow/スワロウ』にも通じるテーマだけに、観比べるのも一興。

くれい響

くれい響

略歴:1971年、東京都出身。大学在学中、クイズ番組「カルトQ」(B級映画の回)で優勝。その後、バラエティ番組制作、「映画秘宝(洋泉社)」編集部員を経て、フリーとなる。現在は映画評論家として、映画誌・情報誌・ウェブ、劇場プログラムなどに寄稿。また、香港の地元紙「香港ポスト」では20年以上に渡り、カルチャー・コラムを連載するほか、ライターとしても多岐に渡って活動中。

近況:『ハッピー・オールド・イヤー』『新解釈・三國志』『新感染半島 ファイナル・ステージ』『イップ・マン 完結』『追龍』『WAR!!!』『眉村ちあきのすべて(仮)』『プロジェクトグーテンベルク 贋札王』などの劇場パンフにコラム・インタビューを寄稿。そのほか、「TV LIFE」にて中村倫也さん、「CREA WEB」にて伊藤沙莉さん、さなりさんなどのインタビュー記事が掲載中。

サイト: http://blog.goo.ne.jp/asiareview/

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