日本的な村社会の不条理を炙りだす現代の怪談

2021年2月20日 なかざわひでゆき 樹海村 ★★★★★ ★★★★★

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樹海村

 昨年の『犬鳴村』に続く「恐怖の村」シリーズ第2弾。「富士の樹海」の奥深くに謎の村が存在する…という都市伝説には犬鳴村ほどの説得力を感じないし、災いと惨劇を招く「コトリバコ」と樹海村の因果関係もいまひとつよく分からないものの、呪いの連鎖によって日本的な村社会の不条理や閉塞感が炙りだされていく様は素直にゾッとするものがある。そういう意味で、現代の「怪談物語」として正しく成立していると言えるだろう。清水崇監督の恐怖演出も前作に引き続いて快調。今回は音響効果の上手さも手伝って、より恐怖の密度が濃くなっている。

なかざわひでゆき

なかざわひでゆき

略歴:日本大学芸術学部映画学科卒、同学部大学院卒。映画・海外ドラマのライターとしてキャリア30年。TVガイド誌やオンライン情報サイトなどを中心に幅広く執筆活動中。雑誌「スカパー!TVガイドBS+CS」(東京ニュース通信社刊)で15年続くコラム“映画女優LOVE”をはじめ各テレビガイド誌で特集記事やコラムを執筆。著書は「ホラー映画クロニクル」(扶桑社刊)、「アメリカンTVドラマ50年」(共同通信社刊)など。海外取材経験も多数。旧ソ連のモスクワ育ち。

近況:最近は今さらながらK-POPのボーイズバンドにドハマり中。一番の御贔屓はMCNDですが、NCTやTREASUREも大好き。もちろんBLACK PINKとかITZYとかEVERGLOWとかガールズにも夢中です。

サイト: http://eiga3mai.exblog.jp/

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