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シン・仮面ライダー (2023) 映画短評

2023年3月17日公開

シン・仮面ライダー
(C) 石森プロ・東映/2023「シン・仮面ライダー」製作委員会

ライター3人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3.3

くれい響

キャスティングの巧さを痛感

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

「ライダー」だけじゃない石ノ森章太郎リスペクトが吹き荒れるなか、緑川博士こと塚本晋也監督による池松壮亮主演作『斬、』との共通点や、当初は身長が気になるものの、どんどん綾波レイにしか見えなくなる浜辺美波の緑川ルリ子などを踏まえると、キャスティングの巧さを痛感。そこに、おなじみ“政府の男”を絡ませるのも見事すぎるし、コウモリオーグのアジトと化す河口湖ステラシアターなどのロケーションもなかなか興味深い。それだけに、西野七瀬がさらに映えまくるハチオーグ戦以降、それまで全開していたケレン味が薄まってしまったのは惜しまれるところ。ただ、それによりカルト性が強まった感もある。

この短評にはネタバレを含んでいます
大山くまお

ダブルライダー揃い踏みの興奮

大山くまお 評価: ★★★★★ ★★★★★

ダブルライダー揃い踏みの興奮、本郷猛の哀しみ、一文字隼人の孤独、緑川ルリ子の可憐さ、工場をはじめとする無機質な構造物、シンメトリカルな構図、分岐する引き込み線、次々に登場する意外なキャスト(エンドクレジットでもう一度驚く)、現代の状況を鑑みたテーマ設定と昭和のテレビまんがっぽさ、そして何より隅々まで行き渡ったオリジナル『仮面ライダー』への愛とこだわり。これが『シン・仮面ライダー』の主な構成要素だろうか。さまざまなバランスを取ろうとしているが、結果的にバランスを逸しているのが愛らしい。本作を隅から隅まで堪能できる人は、きっと庵野秀明監督と朝まで楽しく語り明かせることだろう。

この短評にはネタバレを含んでいます
村松 健太郎

(一部内容に触れます)まごうことなき庵野作品

村松 健太郎 評価: ★★★★★ ★★★★★

最速上映にて。まごうことなき庵野秀明監督作品でした。これに比べれば『シン・ゴジラ』も『シン・ウルトラマン』も口当たりが優しい。庵野監督が”仮面ライダー”にこだわり続ける気持ちが伝わってくる映画でした。一方でライダー関連、石ノ森章太郎関連についてのリテラシーは必要かと思います。”シン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバース”にとっても非常に重要な位置づけの作品です。この作品がどう受け入れられるか、公開後の流れも非常に楽しみです。暗所も含めたアクションがかなりスピーディなのでできるだけ画のいいスクリーンがお薦め。演者の胸をかき乱すという言葉が相応しい、

この短評にはネタバレを含んでいます
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