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シャイニー・シュリンプス!世界に羽ばたけ (2022):映画短評

シャイニー・シュリンプス!世界に羽ばたけ (2022)

2022年10月28日公開 113分

シャイニー・シュリンプス!世界に羽ばたけ
(C) 2022 LES IMPRODUCTIBLES - KALY PRODUCTIONS - FLAG - MIRAI PICTURES - LE GALLO FILMS

ライター2人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 4

なかざわひでゆき

お騒がせゲイ・チームがホモフォビア大国ロシアで大奮闘!

なかざわひでゆき 評価: ★★★★★ ★★★★★

 ブリアナ・ギガンテ嬢の華麗なポールダンスで幕を開ける『シャイニー・プリンス』続編。誇り高きお騒がせゲイ水球チームが東京行きの乗継便を利用したところ、泣く子も黙るホモフォビア大国ロシアで一夜を過ごす羽目になる。同性愛者への偏見と差別の渦巻くロシアで、んなもんクソ食らえ!とばかりに堂々と闊歩する主人公たちが、矯正施設へ入れられた仲間を救出せんと大奮闘。「普通でいたい」「目立ちたくない」と差別を恐れるクローゼット・ゲイの心情にも寄り添いつつ、それでも声を大にして自分の存在を誇示することの重要性を説く。空気を読まず黙らず声を上げることでしか、マイノリティが権利を獲得する手段はないのだから。

この短評にはネタバレを含んでいます
相馬 学

ゲイ恐怖症なんて、くだらな過ぎて、笑っちゃう!

相馬 学 評価: ★★★★★ ★★★★★

 実在のゲイの水球チーム、シュリンプスの奮闘を描いた前作はスポ根コメディの要素が強かったが、今回は“スポ根”要素はナシ。それでも前作のはつらつとしたノリは健在で、ファンは文句なしに楽しめる。

 極寒の某大国で起こるゲイ狩りと、同性愛を病気と決めつける国家的な政策。ホモフォビアから来る、そんな同性愛者の過酷な現実は笑えるものではないが、逆境に屈しないシュリンプスの姿勢に触れると痛快さが先に立つ。

 シュリンプスを笑う映画ではなくて、シュリンプスが笑う映画を目指したと、監督のひとりでシュリンプスの一員でもあるル・ギャロは語る。アホらしい現実を笑い飛ばす前向きさが、彼らの武器でもあるのだ。

この短評にはネタバレを含んでいます
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