10DANCE:映画短評
予想以上にテーマに誠実。キャスティングは現時点の最高では?
「愛を育む優れた器。それがダンス」という作品テーマに集中。映画の流れも起承転結、その後の余韻までしっかり計算され、観ているこちらの意識を途切れさせない。主要人物以外がわずかで、ダンス場面の分量もことのほか多いため、余計なサイドストーリーは削ぎ落とされ、ダンスムービーの本格派となった。
踊ることで相手を従属させる。その本能とテクニック。愛に身を任されるとは、どういう気持ちか…。さまざまな妄想と想像が2人の関係性に覆い被さりながら、冒頭からラストまで脳内を刺激してくる。
ワルツなどのスタンダード。そしてラテン。2種類のダンスの特色と、それぞれの性格、さらに肉体の説得力も含め、主演2人が最適すぎた。
この短評にはネタバレを含んでいます




















