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Black Box Diaries:映画短評

2025年12月12日公開 102分

Black Box Diaries
(C) Star Sands , Cineric Creative , Hanashi Films

ライター2人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 4

大山くまお

自分で知り、考えることも必要

大山くまお 評価: ★★★★★ ★★★★★

多くの人が観るべき映画だと思う。性被害、性加害を「伊藤詩織」というフィルターを通して、ものすごくエモーショナルに見せる作品。特に男性は「ああいう男になろう」「ああいう男にならないように気をつけよう」「あんなのは論外」と感じるはずだ。ものすごく作品のグリップが強く、テクニカルで、それでいて説明が少ない(事件については書籍『BLACK BOX』を読めばわかるということだろう)ため、作品を観た後、自分で関連資料を読み、議論を知り、考えて判断する必要がある。昨今の性被害に関する告発を見れば、世の中は確実に進歩しているのだろう。ただ、当時の盛り上がりが見られないのがなぜかを考える必要もありそうだ。

この短評にはネタバレを含んでいます
斉藤 博昭

自らを題材にした覚悟。構成もうまい。是非・論議も含め必見

斉藤 博昭 評価: ★★★★★ ★★★★★

当事者が自ら被害を受けた事件に真っ直ぐに向き合い、しかも観る側の感情を引き込まざるをえない「構成」で仕立てる。ドキュメンタリーとしての覚悟と、テクニックの巧さが最高レベルの一作。
その使用が論議を呼ぶ映像と音声は、事件の衝撃、および捜査の知られざる裏事情を突きつける意味で、本作には不可欠。使用是非を考えさせる意味は大きい。一方で当時の政権の関わり疑惑は、改めて戦慄をおぼえ、世に問うべきものだと再確認。
どこまで追求すべきか。誰を信じるか。何度も心が折れ、精神が追い込まれる状況は痛々しいが、心が激しく揺さぶられたのは終盤のある人物の証言。そこに、人間として事件をどう受け止めるべきかが集約される。

この短評にはネタバレを含んでいます
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