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ロザリー (2023):映画短評

ロザリー (2023)

2025年5月2日公開 115分

ロザリー
(C) 2024 - TRESOR FILMS - GAUMONT - LAURENT DASSAULT ROND-POINT - ARTEMIS PRODUCTIONS
平沢 薫

ヒゲのある女性ロザリーが愛らしい

平沢 薫 評価: ★★★★★ ★★★★★

 1870年のフランスを舞台に、実話を下敷きにして、顔や体に多数の毛が生える多毛症の女性ロザリーを描くが、多毛症は視覚的にも分かりやすい暗喩であり、映画は周囲のさまざまな偏見の中で、自分らしさを隠さずに生きることを選んだ女性を描く。そのロザリーが、顎や口の周囲にヒゲが密生した姿でありつつ、愛らしく魅力的な女性に見えるところに、映画のマジックが働いている。

 監督・脚本は、既成概念にとらわれずにモダンダンスの先駆者となる女性ダンサーを描く『ザ・ダンサー』のステファニー・ディ・ジュースト。19世紀末の街並みを残すブルターニュ地方の村で撮影された映像が、物語におとぎ話のような味わいを加味している。

この短評にはネタバレを含んでいます
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