SPIRIT WORLD -スピリットワールド- (2024):映画短評
死後世界+ドヌーヴ様+竹野内+日本の景色の不思議ケミストリー
死者と生者の対話ドラマは、同じくフランス名優のイザベル・ユペールが日本を舞台に主演した『不思議の国のシドニ』とあちこちで呼応も、本作はよりファンタジーとして“わかりやすい”作りかも。
監督はシンガポール出身で、劇中で亡くなる2人がフランス人と日本人。それぞれの国の死後のイメージが混在する独特の世界観が、この手の作品では新鮮。瞬間的ホラーっぽい演出にはちょっと笑う。死んでしまったら日本語とフランス語で通じ合える設定も、面倒くさくなくて好印象。
大女優ドヌーヴ様に対し、竹野内豊が飲んだくれ男をマイペース貫いて演じている感じ。2人だけのショットになると、おしゃれな往年のフランス映画を観ている錯覚に!
この短評にはネタバレを含んでいます




















