天使たち (2024):映画短評
「映画は弱者の糧」と語る監督が手掛けたシスターフッド映画
まさに欲望の街な歌舞伎町のガールズバーで働く女性たちの群像劇。『tokyo.sora』における板谷由夏と井川遥の関係性を想起させるシスターフッド映画であり、ストーリー自体は既視感が強いが、Wヒロインは魅力的で、先輩・マリアの高校時代を描いた短編『ファースト・ピアス』を観ることで、より解像度が上がる。「映画は弱者の糧」と語る木村ナイマ監督の使用楽曲のセンスはさすがで、ウォン・カーウァイを意識したカットも悪くない。新宿映画としても仕上がっているが、初期衝動ならではの粗削りな部分やオトナたちの芝居をどう受け取るかによって、評価は変わる。今後に期待の意味を込めて、★おまけ。
この短評にはネタバレを含んでいます



















