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M3GAN/ミーガン 2.0 (2025):映画短評

M3GAN/ミーガン 2.0
(C) 2025 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.

ライター3人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3

猿渡 由紀

オリジナルのファンだけにがっかり

猿渡 由紀 評価: ★★★★★ ★★★★★

予算をかけてスケールアップしたはいいが肝心のハートを失うという、続編にありがちな失敗の典型。オリジナルは、急にバイオレントになったかと思えばミーガンのキッチュな動きが出てきたり、LGBTQの要素が匂わされたりと、意外性で心をつかむ小粒なホラーだった。そこにAIの脅威というテーマが潜んでいたのが賢かったのに、今回はその大風呂敷を広げたため、すでに映画で何度も語られている話になってしまっている。途中、ミーガンが歌うシーンを入れたのも、1作目のようなウケ狙いかとわざとらしく感じさせるだけ。ロボットも人間もやたらと理屈っぽいせりふを畳みかけるシーンが多く、退屈。オリジナルのファンだけにがっかり。

この短評にはネタバレを含んでいます
大山くまお

もっとミーガンを見せてくれ!

大山くまお 評価: ★★★★★ ★★★★★

スティーブン・セガール、『ナイトライダー』、『少林寺木人拳』、『ロボコップ』、おまけに『鉄鋼無敵マリア』(『メトロポリス』のマリアも)などの懐かしネタを盛り込んでB級アクション路線に舵を切ったのはいいが、いかんせんミーガンが活躍する場面が少なすぎる。B級アクションで120分というのも長尺だが、ミーガンがあの形で登場するまで60分かかるのも解せない。AIの脅威をテーマにしているが、なぜかアクションも悪党が使う手段も古臭い。出番が少なくても可憐で残酷なミーガンの印象が鮮烈だった『1』のいいところがまるでなくなってしまったので、世界的にコケたのも配信スルーも納得。

この短評にはネタバレを含んでいます
くれい響

悪ノリギャグ満載のバトル・アクション大作へ進化

くれい響 評価: ★★★★★ ★★★★★

もはやAIホラーのテイストは導入部のみ、『ターミネーター2』×『アリータ:バトル・エンジェル』といったジェームズ・キャメロン影響下のバトル・アクション大作へと進化を遂げる。謎の殺人兵器アメリアに戦いを挑むべく、詠春拳を習得し、コスプレでガチなロボットダンスを踊るなど、いろんな意味でアップデートしまくるミーガン。「ナイトライダー」に、スティーブン・セガールねた、さらにはケイト・ブッシュ「This Woman's Work」ねたと、随所に飛び出すブラムハウス的な悪ノリギャグも楽しい。世界的にコケた理由は不明だが、配信での120分は、やや長尺に感じるため、やはり劇場で観たかった思い強まる。

この短評にはネタバレを含んでいます
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