ユニバーサル・ランゲージ (2024):映画短評
小さな形が繋がって、大きな模様が完成する
「ユニバーサル」とは「普遍的な」「どんな人にも対応する」といった意味。「ランゲージ」とは「言語」のこと。では、ユニバーサル・ランゲージとはどんなものなのか。それが存在し、機能する世界は、どんな姿をしているのか。映画はそれを描いていく。
舞台となる架空のカナダの街は、イランの文化が反映され、ペルシャ語とフランス語が公用語。世界は、明るく鮮やかな色調のポップアート風の図形のような場所でもあり、人間はいつも、その中の小さな模様の一つとして描かれる。ペルシャ語を話す子供や大人や老人が、それぞれに行動し、ちょっと愉快で奇妙な出来事が次々に起きて、それが繋がっていき、大きな模様が完成する。
この短評にはネタバレを含んでいます




















