ブリック (2025):映画短評
謎のレベル、不条理感&閉塞感がちょうど良く、身構えなくてOK
シチュエーションスリラーという意味で、同ジャンルの革新作である1998年の『CUBE』を思い出すテイスト。理由もわからずに閉じ込められ、外部と連絡も取れない状況になり、共に脱出法を探る仲間との対立や絆など、期待どおりの流れで進んでいく。窓やドアがすべて頑丈な壁で塞がれたとはいえ、多くの住人が暮らすアパートメントが舞台なので、そこまで閉塞感はない。次々と出てくる謎や、ドッキリ演出がゲーム感覚も導いていく。
登場人物たちの共通項を匂わせつつ、じつは重要でなかったりと脚本に甘い点も見受けられ、中盤からはやや失速するも、オチはまあまあ。陰謀論やフェイクニュースといった要素が盛り込まれるのも今っぽい。
この短評にはネタバレを含んでいます


















