KILL 超覚醒 (2024):映画短評
ライター2人の平均評価: 3.5
疾走する特急列車で最強兵士と最狂盗賊団がガチバトル!
たまたま大物実業家ファミリーの乗った特急寝台列車を武装盗賊団が襲撃。だが、この列車には実業家令嬢の恋人である軍特殊部隊の隊員も乗り合わせていた…!ということで、最強兵士VS最狂盗賊団が疾走する特急列車内で死闘を演じるインド版『ブレット・トレイン』。インド映画らしい猛烈なハイテンションで展開する、逃げ場のない閉鎖空間での血で血を洗う殺し合いは、まさに手に汗握る迫力と言えよう。情け容赦のない残酷描写もなかなか強烈だ。しかも、実は敵がみんな血の繋がった親族同士で、よくも俺の親父を!俺の従兄弟を!といった具合に、やがて全員が復讐の鬼と化して襲い来る。これはちょっと斬新かもしれない。
もはや、アクション版『新感染 ファイナル・エクスプレス』
主人公を含め、敵味方入り乱れた大勢のキャラをほぼ服装だけで見分けるのは、なかなか困難なため、序盤はなかなか乗れないが、主人公がタイトル同様、「超覚醒」(または、火事場の馬鹿力)してから、アクションのレベルも作品のリズムも確変! セガールもびっくり!なインド版『暴走特急』というより、アクション版『新感染 ファイナル・エクスプレス』に近いノリのインド映画らしからぬ105分である。変な方向に向かう家族ドラマや、「目には目を、歯には歯を」な状況で展開される泥臭いアクション&ゴア描写は好き嫌いあるだろう。とはいえ、警察の使えなさっぷりも含めて、とにかくリアルで興味深い。





















