スワイプ：マッチングの法則：映画短評

テク業界は圧倒的な男社会で、差別をされたという女性社員による訴訟も起きてきた。そんな中で成功を収め、2021年には自力で史上最少年の女性ビリオネアになったウルフの苦労話は語るに値する。女性目線の映画として応援したいし、実際、元気を与えてくれるものの、彼女の描かれ方が表面的かつ理想的な印象。自分が成功したいがためにほかの女性たちを助けなかったことを認めるシーンはあるが、そういった複雑な部分をもっと突っ込んで欲しかった。ウルフは秘密保持契約を結んでいて協力できず、メーガン妃のポッドキャストにゲスト出演した時に出た話よりはずっとましながら、もう少し彼女の理念や欠点を見せられなかったのかなと思う。