ロマンティック・キラー (2025):映画短評
ライター2人の平均評価: 3
「英組のプチ同窓会映画」としても楽しめる
恋愛に興味のない女子高生VS.いい男たちという基本設定は『PRINCE OF LEGEND』にかなり近いのだが、古今東西キラキラ案件のパロディ大会という、かなりカオスで荒唐無稽な展開に突入。幼馴染とクールな同級生ら、ヒロインをめぐる四角関係があまりに既視感バリバリなため、多彩なキャストを含め、こちらの描写に力を入れた製作者の思惑は間違いではないのだが、ラブコメのイメージはないが、芸達者な上白石萌歌&ハイテンション演出の英勉監督でなければ、かなりの大事故になっていたとも考えられる。とにかく現場が楽しそうな「英組のプチ同窓会映画」と、割り切って楽しむのがいいかもしれない。
テンプレ博覧会
いわゆる”キラキラ”を全否定するヒロインの前にありとあらゆるバリエーションの”キラキラ”(=ロマンティック)が提示される一本。キラキラの博覧会のような映画で大変、勉強になりました。かなり飛び道具的な作品ではありますが、ヒロインを務める上白石萌歌がコメディが上手な人で、彼女が映画の主軸の根っこの部分で踏ん張ってくれているおかげで、何とか映画が成立してくれています。監督が英勉監督だということも大きいと思います。こういう突飛な作品には英監督は適任と言えるでしょう。展開されるキラキラとパロディを楽しみましょう。






















