チャック・ベリー ブラウン・アイド・ハンサム・マン (2020):映画短評
問答無用!のベストライヴ&トリビュート図鑑
兎にも角にも劇場公開に拍手。米国の公共放送サービス(PBS)用に編まれた2020年の番組/作品だが、我々はこれをライヴ映画として味わう事ができるのだ。構成は『ヘイル・ヘイル・ロックンロール』(87年)のクリップから始まり、「解説」を最小限にまで省いたパフォーマンス集。ストーンズ、ビートルズ、ジミヘン、ELO、トム・ペティらのカヴァー演奏、スプリングスティーンの共演等を含め、全て一曲丸ごとフルで収めているのが嬉しい。
結果55分の尺にあんこぎっしりのチャック・ベリー。彼が発明した明るくシンプルな“原型”の連打――いつでもどこでも誰でも知っているスタンダードの凄みと楽しさが味わえる至福の時間だ。
この短評にはネタバレを含んでいます




















