プーチンの愛国教室 (2025):映画短評
この教師のような人物こそ、世界への小さな希望に
タイトルどおり、子供たちが“洗脳”される現場が描かれ、人を戦争に加担させる単純な仕組みに背筋が凍る。ゆえにセンセーショナルでシビア、辛辣なムードが充満しつつ、観ていてどこかポップで軽やかなノリも感じるのは、中心にいる教師パヴェルのキャラのおかげ。生徒の思いに親身に対応し、そこかしこにゲイっぽさを漂わせ(それをロシアで明かすのは不可能)、反体制もしなやかに体現する魅力にクギづけに。それだけにロシアのウクライナ侵攻後、生徒たちとの溝が深くなるプロセスが、ことのほか切ない。
撮影した愛国教育の現場の映像を、密かに国外へ送るサスペンス感も含め、エンタメ的な観やすさで社会の真実を突きつける最高の見本。
この短評にはネタバレを含んでいます





















