となりのとらんす少女ちゃん (2026):映画短評
正しいキャスティングで語る、共感できる人間ドラマ
「片袖の魚」同様、トランスジェンダーの主人公役に当事者を起用。女性として生きている未来から来たキャラクターと、まだ自分の中にある違和感の原因に気づいていない13歳のキャラクターが一緒に出てくるこの作品では、キャスティングがより難しかったはず。だが、ふたりが同一人物だという説得力はたっぷり。中山未悠の包み込むような温かさ、滲み出る優しい人柄は、思春期の心を描くこの映画に必要とされるものでもあり、まさに最高の選択だったと言える。東海林毅監督は、またもや社会で見逃されている人を見つめて寄り添う、ヒューマニティに満ちた、誰にも共感できる映画を作った。多くの人に見てもらいたい。
この短評にはネタバレを含んでいます




















