緒形拳さん、突然の訃報に山田洋次監督「悲しくてなりません」

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最後の映画出演作『ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌』よりぬらりひょんにふんした緒形さん。 - (C) 2008「ゲゲゲの鬼太郎」フィルムパートナーズ

 名優・緒形拳さんが5日に突然亡くなったことを受け、山田洋次監督や本木克英監督ら縁のある監督たちが追悼のコメントを発表した。

 映画『隠し剣 鬼の爪』『武士の一分(いちぶん)』などで緒形さんを起用した山田監督は、同年代の映画人として追悼のコメントを発表した。「求道者、あるいは修行僧のような雰囲気を持っていたこの人にふさわしい、謎のような突然の死に衝撃を受けています。どんな役でもこなしてみせるのではなく、彼以外には誰も表現できない役を持っている極めて独特な人でした」と名優の功績をたたえた。さらに、「映画、演劇の世界から、彼が抜け出してポッカリ開いた大きな穴は、当分埋まることがないと思い悲しくてなりません」と胸の内を語った。

 また、最後の映画出演作となった映画『ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌』の本木監督は、「突然の訃報(ふほう)にただ驚くばかりです。妖怪の総大将ぬらりひょん役でご出演いただいた撮影終了時、『ありがとう、楽しかった。次も呼んでくれ』と笑顔で握手して下さったことが忘れられません。役への真摯(しんし)な姿勢を、若い俳優たちにもっと教えてほしかった。日本映画界の大きな損失、残念でなりませんが、心よりご冥福をお祈りします」と今年3月の撮影終了当時の様子を語り、まだまだ仕事に意欲的だったことをうかがわせた。

 緒形さんは東京都出身の71歳。高校卒業後、新国劇に入団。舞台「遠い一つの道」で初の主演を務めた後、同作の映画版に出演して映画デビューを飾った。その後、NHK大河ドラマ「太閤記」「源義経」に2年連続で出演し演技派俳優として注目される。そのほかテレビシリーズ「必殺仕掛人」シリーズや、映画『砂の器』『八甲田山』『楢山節考』など数々の代表作を持ち、昭和の時代を代表する名優だ。

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