引退宣言を否定!イーストウッドが初登場1位の新作監督主演映画について語る!

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老兵は死なず!クリント・イーストウッド - Photo:Nobuhiro Hosoki

 俳優と監督、その両方で世界的評価を得ているクリント・イーストウッドが新作映画『グラン・トリノ』について語った。本作は、妻を亡くしたばかりの朝鮮戦争帰還兵ウォルト(イーストウッド)と近所に住む少年の物語で、人種問題にも触れている秀作だ。

映画『グラン・トリノ』

 本作限りでの俳優引退のうわさもあるイーストウッド。ずばりそのことを尋ねると「それはどうかな? アイルランドの新聞紙に、彼らの取材興味を惹(ひ)かせるために、冗談半分で引退するかもしれないと言ったんだが、それがゴシップとして扱われ、騒ぎになってしまっただけだよ。それに、この10年間わたしは一つのことを言ってきた。それは『これが最後の俳優出演』とね。しかし何ごとも、これが最後と言い切れないのが人生なんだよ」とイーストウッドならではの言い回しで語ってくれた。

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 製作の経緯についてイーストウッドは「デビュー作となるニック・シェンクの脚本は、エージェントを通さずに、プロデューサーのビル・ガーバーから直接、わたしの知り合いに送られてきた。彼はわたしに『ストーリーは面白いが、君はこのキャラクターをやりたがらないだろう。なぜなら主人公は人種に対して偏見を持っているし、荒々しいやつだから』と言うんだ。だからわたしは『面白そうだ』と返事をしたんだよ。なぜなら、この作品には学ぶという行為に、年齢は関係ないというメッセージがあったからなんだ。このメッセージは、わたしの理念でもあるんだ。だから78歳になった今も、新しいことを学びながら現役でやれているんだ」と語った。

 再び俳優として出演したことについては「わたしくらいの年になると、いい役にはめったに出会えない。だが、このキャラクターはわたしにどこか身近で、真実味のある人物に思えてくる。わたしとともに育った仲間や親せきは朝鮮戦争を経験しているしね。だから、共感する部分がたくさんあったんだ」と話してくれた。

 また、俳優として出演したかった監督について話が及ぶと「ハワード・ホークス監督やジョン・フォード監督だね。それに端役で出演したウィリアム・A・ウェルマン監督作にもまた出演してみたかったし、プレストン・スタージェス監督なんかもいいね。わたしの俳優としてのキャリアは1950年代のテレビ出演から始まったんだ。残念ながら1940年代の巨匠といわれる監督たちとは一緒に仕事をしたことがなくてね」と述べ、ホークス監督やフォード監督の作品にイーストウッドが出演していたらどうなっていただろうかと、興味深く聞くことができた。

 イーストウッドはほかの監督とは違い、撮影本番に入る前に「アクション!」と声を掛けないといううわさがある。それについてイーストウッドは「アクション! と声を掛けると、俳優が緊張し過ぎる感があるだろ? 西部劇の撮影をしていたとき、監督がアクションという言葉を大きな声で言ったことがあった。すると役者を背中に乗せた馬たちが驚いてあっちこっちに行ってしまってね。それでわたしたち役者陣は、指を動かして指示すればわかると抗議してね。それがいつの間にか、わたしの監督スタイルになってしまったわけさ」とのこと。ちなみに本作は公開されるやいなや全米映画興行成績初登場1位を記録した。(取材・文:細木信宏 / Nobuhiro Hosoki)

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