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他人の身体に侵入できる政府の特殊作戦 アメリカで好評価の『ソース・コード』制作秘話

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(左から)ジェイク・ギレンホール、ミシェル・モナハン、ダンカン・ジョーンズ監督
(左から)ジェイク・ギレンホール、ミシェル・モナハン、ダンカン・ジョーンズ監督

 現在のところ、アメリカの批評家の間で非常に評価の高い話題作『ソース・コード(原題) / Source Code』について、主演のジェイク・ギレンホール、共演のミシェル・モナハン、そして監督のダンカン・ジョーンズが語った。

 同作は、アフガニスタンでヘリコプターのパイロットだった米軍人コルター・スティーヴンスは、他人の身体に侵入できる政府の特殊作戦「ソース・コード」に参加させられ、8分後に爆発予定の列車に搭乗している乗客の身体に何度も送り込まれる。だが、そのミッションは彼が爆弾を発見し、その爆弾犯を突き止めるまで繰り返されていく……。ミシェル・モナハンは、ジェイク演じるコルターの友人役を演じ、ダンカン・ジョーンズは、前作『月に囚われた男』でメガホンを取った注目の監督だ。

 この映画の製作は、まずジェイクがダンカンの演出に惚れ込んだことから始まったそうだ。「最初に『月に囚われた男』を観たときに特別な作品だと思ったんだ。それは、心理的に何か問いかけてくる要素を持っているだけでなく、監督としてのリズム感や映像感も目新しく感じられたんだ。だから、そんなヴォイス(声)を持った彼と絶対仕事をしたいと思って、この映画の脚本を彼に送ったんだよ。それから、4日後に彼が『気に入ったよ! この映画を監督したい』と言ってきたのは驚いたね」とジェイクが企画を持ちかけたことから映画化が始まったことを明かした。

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 だがダンカンは、ベン・リプリーが執筆した脚本を少し改稿することになる。「脚本を観客の観点で読んでみたとき、ペースやミステリーの多さ、アクション、スリラーもあって非常に興味深いと思ったが、全体を通して何かが足りないと思ったんだ。そこで、映画内にユーモアを注入して、エンターテインメント性を持った楽しめるものにしたんだ。ラッキーだったのは、その話をジェイクに持ちかけたときに同意してくれたことだった」とダンカンが語るように、あらゆる要素の入った映画に仕上がっている。

 この映画は、35ミリのカメラとレッド・カメラ(デジタル)の二つの種類のカメラで撮影されているそうだ。「映画内では、ジェイクのキャラクター、コルターがいる二つの異なった設定があるんだ。一つは、電車の中や、シカゴのきれいな駅、そしてもう一つはコルターが今回のミッションを遂行する場所がある。そこで、前者では35ミリのカメラを使い、後者ではレッド・カメラを使って、明らかに違った感覚で観られるように撮影したんだよ」とダンカンが明かした。

 さらに、映画内で繰り返される8分間の設定を目新しくするために、ミシェルは「ダンカンはすごく協力的で、わたしたちに即興するスペース提供してくれたの。だから、台詞をいろいろ試しながら演じることができたし、新たな8分間の設定になる度に、より即興が増えていったと思うわ」と語った。ちなみに、ダンカンはこの二人の俳優に演じやすくさせるために、映画内の時間の経過通りに撮影したそうだ。

 映画は、前半から後半までテンションを保った完成度の高い作品になっている。ジェイク・ギレンホールやミシェル・モナハンのほかにも、ヴェラ・ファーミガジェフリー・ライトなどの演技派が脇を固め、それぞれの個性的なキャラクターにも注目できる作品になっている。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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