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アルバート・ブルックスが過去を振り返る、『タクシードライバー』から新作『ドライヴ』まで!

アルバート・ブルックスが過去を振り返る、『タクシードライバー』から新作『ドライヴ』まで!
アルバート・ブルックス

 映画『タクシードライバー』でデビューし、その後映画『ブロードキャスト・ニュース』で注目を浴び、さらに映画『ミスター・コンプレックス/結婚恐怖症の男』や『ハリウッド・ミューズ』などで主演/脚本/監督を務めたアルバート・ブルックスが、ニューヨークのリンカーン・センターで開かれたイベントで、彼の過去の作品について振り返った。

 コメディアンのイメージが強いアルバートだが、スタートは俳優だった。

 「僕の本名は、天才物理学者のアルバート・アインシュタインと全く同じで、(学校では)必然的に自分を守るために面白くなければいけなかったんだ……(笑)。それと、僕の父親がラジオ番組のコメディアンをやっていて、コメディをやりながらでも、生活できることを知った。ただその当時のコメディアンは、今のようにナイトクラブでパフォーマンスができるわけではなく、特別にクールな職業だとも思われていなかったんだ。だから、むしろ僕は俳優になりたくて、アクティング・スクールに通っていたんだよ」

 だが、しばらく俳優としては芽が出なかった。しかし、ある時テレビ番組のプロデューサーから「君は面白いから、テレビ番組のコメディアンとして出演すれば、いろいろ演技ができる」と言われテレビ界に進出。それが映画に繋がっていく。

 映画『タクシードライバー』

 「マーティン・スコセッシ監督が、僕が出演していたテレビ番組の一つを観て、キャスティングしてくれたんだ。この映画を執筆したポール・シュレイダーは、僕のキャラクター、トムがイマイチ理解できなかったから、僕の即興が役に立ったと褒めてくれたんだ。だが、よく考えてみると僕のキャラクターだけが殺人や売春にかかわっていなくて、そんな(普通の)トム役が理解できないポール・シュレイダーの気持ちがイマイチわからなかったよ……(笑)。それと、当時ロバート・デ・ニーロはメソッド演技法を確立しようとしていて、映画内では僕の役トムのことを嫌っている設定だから、撮影中は僕に全く話しかけてくれなかった、もっとも打ち上げのパーティーでも話してくれなかったけれどね……(笑)」。

 『ブロードキャスト・ニュース』

 「まずジェームズ・L・ブルックス監督から、好きな女性を手に入れることができない、君にふさわしい素晴らしい役柄があるんだと出演をオファーされたんだ(笑)。ホリー・ハンターとは撮影前の3週間、CBSのニュース番組の証明を手に入れて、CBSニュースのスタッフとともに実際に取材に同行して勉強させてもらった。ただ、撮影に入ってからはホリー・ハンターのキャラクターは、ウィリアム・ハートのキャラクターに惚れてしまう設定だから、セットでの彼らはあまり僕とともに時間を過ごしていないんだ……、彼らは一緒に過ごしていたかもしれないけれどね(笑)」。

 映画『アウト・オブ・サイト』

 共演したジョージ・クルーニーは、セットに登場してすぐに映画スターを感じさせるオーラがあったよ。(この頃のジョージは、まだ映画スターとしての評価はなかった)実際には、テレビドラマ「ER緊急救命室」でスターだったけれどね。スティーヴン・ソダーバーグ監督とは、映画『エリン・ブロコビッチ』のアルバート・フィニーが演じた役で雇ってもらえなかったから、今回は、ちゃんとできるからと説得してこの囚人役をもらったんだ。彼は何でもできるんだよ、監督、撮影監督、脚本家、そしてケイタリングもね(笑)」。

 新作『ドライヴ』

 デンマークの監督ニコラス・ウィンディング・レフンを通してようやく悪役を演じることができたんだ。自分でも悪の部分を持ち合わせていることはわかっていて、実際に映画『ミッション・インポッシブル』シリーズの第三弾で、フィリップ・シーモア・ホフマンが演じた悪役に挑戦しようとしたことがあったが、駄目だったんだ。結局、アメリカの監督を説得することができなかった……。ただ、今回ニコラスが僕を雇ったのも、ニコラスはデンマーク出身だから僕のことを知らなかったのかもね……(笑)」

 終始会場を笑わせながら質問に答えていくアルバートに好感が持てた。“西海岸のウディ・アレン”と評価する人もいるが、彼は彼のスタイルを確立している。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)


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