日活ロマンポルノ人気再燃の理由 女性ファンが増加したのは描写の大胆美

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『ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~』の根岸吉太郎監督作『狂った果実』より - (c)日活

 日活100周年を迎えた今年は全国各地でリバイバル上映が行われたり、また近年は海外でも注目を集めている日活ロマンポルノの人気の秘密に迫った。

 1970年代から1980年代にかけて一大ブームを巻き起こした日活ロマンポルノ。他社でもポルノ映画は製作・配給されたが、日活はポルノを専門に作品を量産。17年間で約1,100本もの作品を世に送り出し、名作や名監督を生み出した。近年、ロマンポルノは再び脚光を浴び、特集上映に足を運ぶ女性たちの姿も目立つ。

 ロマンポルノが評価される一つの理由に、豊穣(ほうじょう)なストーリーが挙げられるだろう。「10分に1回は絡みのシーンを入れる」というお約束が存在するものの、あとはストーリーも演出も自由。そのため、本来なら映画化は困難と言われがちな、過激なテーマやダークな題材にも果敢に挑戦してきた。シチュエーションも秀逸な団地妻シリーズ、SM小説の大家・団鬼六作品を基にしたシリーズ、中上健次原作の『赫い髪の女』や吉行淳之介原作の『暗室』といった作品は、官能的な描写ばかりでなく衝撃的な展開に夢中になる、という人も多いのではないだろうか。

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 ストーリーの良さとも関連するが、ロマンポルノの監督も再評価されている。神代辰巳小沼勝田中登曾根中生といった、ロマンポルノ創成期から数々の名作を誕生させた監督たちだ。また、『おくりびと』の滝田洋二郎(『はみ出しスクール水着』など)、『ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~』の根岸吉太郎(『狂った果実』)など、現在では世界の映画賞を受賞するまでになった人材を輩出。出身監督たちの評価と共に、ロマンポルノのクオリティーの高さも認められることとなった。

 最後にはやはり、エロチックな描写を人気の理由として挙げないわけにはいかない。ロマンポルノのヌードや性描写は、大胆かつ美しくあることが基本。宮下順子谷ナオミといった美しい女優があられもない姿で大胆に演技し、伊佐山ひろ子はなんと『白い指の戯れ』で1972年のキネマ旬報主演女優賞を受賞するほどの評価を得た。

 特集上映やBS・CSテレビでの放送など、日活100周年のイベントでロマンポルノに接する機会が増えている現在。この再評価の理由を、ぜひその目で確かめてみてほしい。(岩永めぐみ)

 映画『狂った果実』は8月11日深夜1:15よりWOWOWシネマにて放送

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