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日活ロマンポルノ新作!塩田明彦、白石和彌、園子温、中田秀夫、行定勲が監督決定

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(左から)塩田明彦、白石和彌、園子温、中田秀夫、行定勲
(左から)塩田明彦、白石和彌、園子温、中田秀夫、行定勲

 日活株式会社が1971年~1988年に当時の映倫規定における成人映画レーベルとして打ち出した「日活ロマンポルノ」の誕生45周年を記念し、これまでロマンポルノ作品のメガホンを取ったことがない監督たちによって完全オリジナルの新作ロマンポルノを製作する「ROMAN PORNO REBOOT PROJECT」で、塩田明彦白石和彌園子温中田秀夫行定勲という国内外の第一線で活躍する5人が監督を務めることが明らかになった。

 一定のルールと製作条件を守れば自由度が高く、チャンスを手にした若手監督が新たな映画作りを模索して数多くの名作を世に送り出してきた「日活ロマンポルノ」は、1988年の製作終了までの17年間で約1,100本を公開し、映画史上最もセンセーショナルなレーベルとして国内外で高い評価を受けてきた。今回日活がBSスカパー!と共に行う「ROMAN PORNO REBOOT PROJECT」では、「10分に1回絡みのシーンを作る」「作品の上映時間(70~80分前後)」というロマンポルノ特有のルールにのっとり、「全作品が同じ製作費」「撮影期間が1週間程度」という条件下で製作。新作の劇場公開にあわせ、BSスカパー!(BS241)ではR15+版が放映される。

 神代辰巳監督をリスペクトして奔放な女と翻弄される男の駆け引きを描くのは、『裏切りの季節』などロマンポルノの傑作を手掛けた大和屋竺監督を師匠に持ち、黒沢清監督の『神田川淫乱戦争』に助監督として参加した経歴を持つ『害虫』『どろろ』などの塩田明彦監督。田中登監督『牝猫たちの夜』にオマージュを捧げ、現代社会を生きる女たちをジャーナリスティックな視点で描くのは、中村幻児監督、若松孝二監督のもとで多数のピンク映画製作に関わり、自身も『凶悪』など社会派作品で知られる白石和彌監督。

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 さらに、『愛のむきだし』など数多くの衝撃作を生み出してきた園子温監督は、極彩色のファンタジックな世界で少女の妄想と現実が入り乱れるアナーキーで過激な問題作を製作。『リング』シリーズをはじめとしたJホラーブームの火付け役である中田秀夫監督は、日活入社後に助監督としてロマンポルノの現場で学んだ知識を生かして師匠の小沼勝監督への敬意を込めてレズビアンの世界を描き、ロマンポルノ初監督に挑む。そして、『世界の中心で、愛をさけぶ』などラブストーリーの名手としておなじみの行定勲監督は、これまで描ききれなかった愛の本質(=性愛)を切なく官能的な大人の愛を通して活写する。これらの作品は新宿武蔵野館にて、今冬順次公開予定。

 2012年には日活創立100周年を記念して特集上映を実施し、若い世代や女性といった新規顧客を開拓したロマンポルノ。今後は新作の製作と共に旧作の上映を行う予定で、マスメディアが自主規制を厳しくする一方、インターネット上には猥褻な画像や映像が氾濫する性の表現の二極化が進む中、「裸を題材にした人間の本質的なドラマ」として新たなロマンの誕生を目指すという。(編集部・吉田唯)

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