水崎綾女って?カンヌ常連・河瀬直美の新作ヒロイン「女優は天職」

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転機になった作品は… - 写真・高野広美

 河瀬直美監督の新作『』(5月27日公開)でヒロインに抜てきされた水崎綾女(28)。グラビアアイドルとして活躍したデビュー当初の印象が強い水崎だが、2006年からテレビドラマや舞台、映画など計70作品以上に出演し、演技力を磨いてきた。今ではすっかり女優が本業の水崎がカンヌ国際映画祭常連の河瀬監督作品に出演することになった経緯は? デビューからこれまでを振り返った水崎が転機になった作品と共に明かした。

映画『光』予告編

 映画『光』は、弱視のカメラマン・中森雅哉(永瀬正敏)と、映画に音声ガイドをつける仕事をしている尾崎美佐子(水崎)が、音声ガイドを制作する過程で関わり合いながら徐々に心を通わせていくラブストーリー。5月17日(現地時間)に開幕する第70回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを競うコンペティション部門に選出されている。

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 水崎は2004年の第29回ホリプロタレントスカウトキャラバンで特別賞を受賞し芸能界デビューしたが、もともと女優になりたかったわけではないという。河瀬監督のことも知らなかったそうで、「フラットな状態で河瀬監督にお会いできたことが良かった。監督の作品が大好きだとか、監督を知りすぎていたら萎縮しちゃっていたかもしれないですね」と笑う。

河瀬監督を知らなかったという水崎

 仕事に対しては、「自分であれがやりたい、これは嫌だと言うのは早いと思って、これまでマネージャーがやると言ったことをやってきました。会社が持ってきてくれた仕事だから全力を尽くしてやるべき」というスタンスを貫いてきた。そうして受けたオーディションでは「怒って」というリクエストに「怒らない」という意外な反応を見せた。「なんとなく河瀬監督にはウソをついても見破られる気がしたので、自分に怒りの感情が起こるまでは黙っていようと心に決めたら、15分くらい時間が過ぎてしまって」。この正直さが起用の決め手になった。

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 目が見えない人も映画を楽しめるようにと、登場人物や情景に言葉のナレーションをつける仕事に従事している役柄ゆえ、撮影前には河瀬監督の前作『あん』の冒頭の音声ガイドを実際に書き、劇中の美佐子の部屋に住んで生活するなど入念な準備を重ねた。それでも現場は厳しかった。河瀬監督からは「美佐子として生きて!」「まだ、美佐子になりきれていない」と見抜かれてしまい、思い悩む日々。「長い時間をかけてでも、登場人物の人格をリアルに引き出そうとする、河瀬監督スタイルだと思います。気持ちが負けそうになった瞬間もありましたが、必死にくらいつきました」

台本はあえて渡されていなかった。 - (C) 2017 “RADIANCE” FILM PARTNERS / KINOSHITA、COMME DES CINEMAS、KUMIE

 クランクインから1週間で体重が4キロ落ちた。水崎が美佐子になりきれるように、あえて台本が渡されなかった。「ご飯がのどを通らない。初めてですね。失恋とかしてもご飯は食べられたのに(笑)」。初日からプレッシャーを感じながらも、なんとか一つ一つハードルを乗り越えた。

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 「今までやってきたから『光』が出来た。地道にやってきて良かったな」と吐露した水崎の転機になった作品はテレビドラマ「キューティーハニー THE LIVE」。「この連ドラがなかったら、わたしは女優業をやっていないかなっていうぐらいの役でした。一見お色気系のようなドラマなんですけど、わたしの役はクールなアンドロイドで、自分と役がすごくリンクする瞬間があって、居心地が良かったんです。女優業って自分に近いものや、今までの自分に起こった出来事を投影できるものなんだと思ったとき、こんなに楽しいことがあるんだ! にがくて、切なくて、楽しいことってあるんだって」と新しい感情が自分の中に生まれた。「だからすごく感謝しています。あの時の役、監督、共演者、役を愛してくれた皆さんに感謝しています」

旬って言われるのが怖いという水崎

 小さい頃は歌手になりたかったという水崎。「今は思わないです。好きなことをけなされたら強い気持ちで歌手になりたいと思い続けられたかわからない。カラオケに行ったりお風呂で歌ったり、職業ではなく趣味なんだなって。女優業は天職だと思います。職業だなって」。天職と言い切る女優業には信念を持っている。「わたしはどの作品も撮ったらその時の一番のベストだと思っているし、毎回、最高の作品だと思っている。次の作品をやったら、きっとその作品の方がより良いものになる」と疑う余地はない。

 そんな水崎でも恐れるものはある。「旬って言われるのが怖い。旬っていつか終わっちゃう気がして」。芸能界では誰もが「旬」に憧れを抱きそうなイメージだが、水崎は作品に向き合って自己ベストを更新し続けることに挑む女優。本作『光』の経験を経て、さらに飛躍するに違いない。(編集部・小松芙未)

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