シネマトゥデイ

エイプリルフールにつく“ハッピーな嘘”のヒントをくれる映画

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人を幸せにする素敵な嘘をつこう! - Erik_V / Getty Images

 「4月1日は嘘をついても許される日」と分かっていても、普段、正直に生きている人にとっては、嘘は抵抗があるもの。そこで、ハッピーな嘘のヒントになりそうな映画を集めてみた。特に片想いをしている人は、エイプリルフールはいつもと違う禁じ手を使えるチャンスかも!?(文:桑原恵美子)

片想いの相手に(1)…今、すごく悩んでいるの

ラブ・アゲイン』 (2011)

 25年間も連れ添った愛妻エミリー(ジュリアン・ムーア)から突然、離婚を突き付けられた中年男キャル(スティーヴ・カレル)。エミリーの心を取り戻そうと奇跡の自己改造にチャレンジし、めでたくモテ男に大変身するが、エミリーへの恋慕は止まらない。庭に忍び込んでこっそりその姿をのぞいている彼の携帯に、エミリーから電話ががかかってきて、「給湯器の使い方が分からないの」と言うが、窓から彼女を見ているキャルにはそれが“キャル恋しさゆえの嘘”だとバレバレ。それでもだまされたふりをして、やさしく給湯器の使い方を教えるキャル。ラストで、本心を偽ることは無理と悟ったキャルの告白「初めて会った日から、毎日、毎秒、君を愛している。たとえ、大嫌いになったときでさえ」が感動的だ。

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 悩み相談は、異性の関心を惹くための最もスタンダードな、そして効果的なテク。普段はその勇気がない人も、嘘が笑って許されるエイプリルフールがチャンスだ。

『ラブ・アゲイン』より - Warner Bros. / Photofest / ゲッティ イメージズ

片想いの相手に(2)…1日だけ、恋人になって!

クーパー家の晩餐会』 (2015)

 熟年離婚を決意していたシャーロット(ダイアン・キートン)は、家族が勢ぞろいする最後のクリスマスディナーを最高の思い出にしようと張り切る。だが家族は、誰もが人には言えない秘密を抱えていた。万引きで捕まった妹、失業を隠している息子、孫ほど若い娘に恋している父親。嘘で固めた食卓に、シャーロットの娘エレノア(オリヴィア・ワイルド)が理想的な恋人を連れて現れるが、それもまた不倫を隠すために頼んだ、嘘の恋人だった……。

 嘘に嘘を重ねるのも、家族を愛しているから。ひとりひとりが愛おしくて、おかしくて、飼い犬が最高にかわいらしくて、観終わったとき、確実に幸せな気持ちになれる映画だ。エレノアの真似をして、「エイプリルフールだから、家族に嘘をつきたい」と恋人役を頼むというのも、リアルな恋人関係に持ち込むいい手かもしれない。

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片想いの相手に(3)…素顔のわたしはこんなです

ハッピーログイン』 (2015)

 SNSでの互いの更新をチェックし合う6人が、真実の姿を知った後のとまどいや葛藤を乗り越え、幸せなカップルになっていくという、現代人にとても親近感の湧くストーリー。仕事も結婚も崖っぷちな状況を打破するため、投資詐欺で財産を失ったアラフォーのCA(チェ・ジウ)は、SNSを使って婚活しようと決意。心機一転のために引っ越したマンションで、不動産会社の手違いから、失恋したばかりのシェフ(キム・ジュヒョク)と同居することになる。「男はSNSで『いいね!』が多い女に惹かれる」というアドバイスに従い、本当の自分を隠して男受けする写真をSNSにアップ。すると作戦は見事に成功して玉の輿に乗りかけるが、いつも自分を応援してくれるシェフの深い愛に気付く。

 チェ・ジウの、モテない女性が“モテ”演出する写真の盛りテクは、すごく参考になる。いつもと違う自分を演出してSNSで「これが素顔のわたし(ハートマーク)」とアップしても、エイプリルフールなら笑って許されそうだし、普段とのギャップに萌える異性が現れるかも!?

子供に…パパ(orママ)は、実は◎◎の先生なんだ!

スクール・オブ・ロック』 (2003)

 ロック・オタクのデューイ(ジャック・ブラック)は、その情熱が暴走してバンドをクビになってしまう。滞納した家賃を払うために思い付いたのが、音楽教師の資格を持つルームメイトになりすまし、名門小学校で教鞭(きょうべん)を執ること。とはいえ、彼に教えることができるのはただひとつ、ロックの知識だけ。ロックの歴史やバンド相関図を黒板いっぱいに板書し、熱く語りまくるデューイに戸惑いつつ、必死にノートをとる子供たちに爆笑する。だがやがて、彼の情熱が小学生たちを変えていき、デューイも真の教育の喜びに目覚めていく……。

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 ロックの「ロ」の字も知らなかった子供たちが、その魅力にはまっていくのも、デューイを音楽教師と信じ尊敬していたから。エイプリルフールにはこの作戦で、子供に自分の趣味のテリトリーに誘い込んではどうだろう。「今まで隠していたけど、結婚前は“宝塚学”の先生だった」「大学の“ガンダム学部”で最初に教わるのは何か知っているか」などなど、適当にでっちあげて得意分野を熱く語れば、家庭内に新しいオタ友が誕生するかもしれない。

『スクール・オブ・ロック』より - Paramount Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ

世の中に…自分が“誰かのためにしたこと”を秘密にする

殿、利息でござる!』 (2016)

 江戸時代中期の実話。年貢の取り立てや労役で疲弊した宿場町を救うため、藩に金を貸して利息を住民に配る計画を思い立ち、実現させた村人たちの姿を描いている。インテリだが消極的な菅原屋篤平治(瑛太)は無謀な計画をあきらめさせようとして、あえて無理な方法を提案する。だが、そのたびに穀田屋十三郎(阿部サダヲ)が体当たりで難題をクリアしていき、逆に計画がどんどん進むプロセスは爆笑の連続。最後は、苦しむ民のために私財を投じた無私で高潔な人々の姿に震えるほど感動。まさに“心が洗われる”映画だ。

 特に感動的なのが、これほどの偉業を成し遂げた彼らが立てた「つつしみの掟」。それは自分がやったことは誰にも話さず隠し通し、目立たぬように暮らせということ。その掟は厳しく、孫子の代まで上座に座るのを禁じたほど。この精神を見習い、毎年この日は寄付やボランティアなど誰かのためになることを誰にも言わずに秘密で行うのも、ひとつの素敵な“嘘”といえるかもしれない。

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