セクハラ騒動でケヴィン・スペイシー降板…ミシェル・ウィリアムズが本音吐露

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こっそり来日していたミシェル・ウィリアムズ! - 写真:ロイター / アフロ

 『ブレードランナー』や『エイリアン』シリーズの巨匠リドリー・スコット監督の新作映画『ゲティ家の身代金』で主演を務めた女優ミシェル・ウィリアムズが来日時にインタビューに応じ、セクハラ騒動により巻き起こった共演者ケヴィン・スペイシーの降板劇や、その再撮影にあたって男女間の賃金格差が発生していたことなどについて、無事に完成した今だからこそ語れる本音を明かした。

映画『ゲティ家の身代金』予告編

 本作は、1973年に起きた大富豪ジャン・ポール・ゲティの孫ポールの誘拐事件を映画化したクライムサスペンス。巨額の身代金を要求されたゲティがまさかの支払いを拒否したことで、離婚して一族から離れていたポールの母ゲイルは、誘拐犯とゲティの双方と闘うことになる。

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 「ゲイルという役そのものと、巨匠リドリー・スコットと仕事ができるというとてもすばらしい機会」に惹かれて、出演を決めたというミシェル。実際に仕事をしてみて、監督の仕事の速さに驚かされたそうで、「彼には決断力があって、求めているものをよく理解しているの。永遠に終わらないんじゃないかっていう映画の撮影もあるけれど、リドリーとの撮影でそういうことは起きなかった。常に動きの中にいて、あっという間に撮影の日々が過ぎていったわ」と監督を称える。

 そうして製作は順調に進み、映画の全米公開が間近に迫っていたころ、スペイシーの降板劇が起こってしまう。ミシェルはスキャンダル発覚当時について「私はうろたえたわ。私たちが夢中になってつくりあげた作品が台無しになってしまったんだと。誰かが起こしたスキャンダルのせいで名が知られるようになった映画をプロモーションしたくないとさえ思った」と振り返る。製作陣はクリストファー・プラマーを代役に迎えての再撮影を決断。「再撮影するというアイデアを聞かされたとき、感謝祭で休暇中だった。でも私はすぐさま、(リドリーに)『これはあなたの映画よ。もちろんやるわ』って答えた。再撮影は正しい選択だと信じていたし、結果を変えられるチャンスにワクワクしていた」とミシェルに迷いはなかったという。

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 リドリーと築いた信頼関係も、再撮影を快諾する後押しになっていたそうで、「リドリーはいつでも私を対等な存在として扱ってくれた。こういう言い方は好きじゃないけど、彼こそ“巨匠”なわけで。それでも、私にも対等な権限を与え、敬意を払ってくれた。彼のそういったところにすごく感激していたから」と明かす。再撮影は9日間。その全日程に参加したのはクリストファーで、彼の役のクローズアップシーンや、ミシェルやマーク・ウォルバーグらとの共演シーンをすべて撮り直した。再撮影にあたって、監督はなんの変更も加えることはなかったという。そうして改めて完成した作品は、急ピッチで再撮影が行われたとは思えない出来で、クリストファーは第90回アカデミー賞助演男優賞にノミネートされるという快挙も成し遂げた。

 そんな本作の魅力について、自らが経験することになった男女間の賃金格差の問題を交えながら語るミシェル。「女性に観てほしい映画でもあるの。スリラーやサスペンスの要素があるけど、核になっているのは、主人公の母親がどうやって男性社会に立ち向かっていくのかや、母親の愛は不滅ということね。1970年代の出来事で、その時代がいかに男性優位な社会だったかを物語っている。でも同時に、現代でも大して状況が変わっていないことに気づかされる。トランプ政権になり、(セクハラや男女差別撲滅を訴える)Me Too 運動が起き、私もこの作品で賃金格差に見舞われることになった」。再撮影において、ほぼ同じ撮影日数での参加だったにもかかわらず、ミシェルが得たギャラは1,000ドル(約11万円)以下で、マークのギャラは150万ドル(約1億6,500万円)だったことが判明していた(1ドル110円計算)。

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 そういったことが起きたことについて「依然として男性社会ということね。この現状を打破するために、私たち女性には何ができるのかを模索しているところだと思う」とまずは冷静に一言。しかし、「変化の兆しは見えてきている」と前向きな姿勢のミシェルは、「女性として大事なのは、情報を分かち合うこと。私と親交のある女優たちはみんなそうしているわ。私たちは互いに同盟関係にあり、サポーターでもあり、姉妹でもある」「もはや、自分は何が得られるのかという受け身ではなくて、誰かが与えてくれる前に自分自身から何かを得に行く、自分たち自身で女性の可能性を活かせる環境をつくるというような考え方が大事」と女性同士の団結と発想の転換の重要性を説いていた。(編集部・石神恵美子)

映画『ゲティ家の身代金』は5月25日より全国公開

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