『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』今夜初放送!描かれるヒーローの苦悩

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『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』 - Walt Disney Studios Motion Pictures / Photofest / ゲッティ イメージズ

 2015年に公開された映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』が今夜(5日)21時からテレビ朝日系で地上波初放送される。前作『アベンジャーズ』(2012)で結束したヒーローたちの苦悩を色濃く描きながら、後のマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の伏線を散りばめた一本だ。

映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』予告編

 前作で異星人チタウリの地球侵略を阻止したアベンジャーズは、戦いを経てまさに最強のチームとなった。しかし、アイアンマンことトニー・スタークが、自身の発案した平和維持計画を実現するために開発した人工知能・ウルトロンが、人類根絶をとなえたことで、窮地に立たされる。

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 平和を実現し、仲間を危険から遠ざけようとするトニーの行動が、人類の危機を招いてしまう衝撃的な展開。メガホンを取ったジョス・ウェドン監督は、公開時のインタビューにおいて、本作におけるトニーはヒーローでありながら悪役でもあると言及。後にブルーレイの音声解説においては、それでもトニーを「ヒーローとして描こうとしたが、諦めてしまった」と振り返っている。

 トニーの行動の引き金になるのが、テレキネシス能力と心理操作の力を操るスカーレット・ウィッチに見せられた、アベンジャーズの衝撃的な姿をとらえた絶望的なイメージだ。彼女の心理攻撃はほかのメンバーにも及び、アベンジャーズそれぞれの抱えたトラウマや過去が「夢」として描かれる。

 ウェドン監督は、本作においてアベンジャーズたちは、意図的に「ほとんどのメンバーが自分を怪物と呼ぶ」と明かしている。普通の生活は望めない、ヒーローであることに伴う犠牲。それらに向き合ったうえで彼らが選択する行動は、後のMCU作品の人間ドラマにおいても重要な要素となっていく。スカーレット・ウィッチをはじめとする新キャラクターや、『ブラックパンサー』で描かれた国家ワカンダの名前など、後のシリーズに影響する要素も登場する。

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 また、悪役ウルトロンにも注目だ。名優ジェームズ・スペイダーの演技が、世界有数のVFX工房ILMよってほぼ完璧に取り込まれており、全身機械の人工知能でありながら、誰よりも人間くさい、魅力的な悪役として描かれている。この技術的な蓄積が、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)における最凶最悪の悪役サノス(ジョシュ・ブローリン)の名演に大きく貢献したことは間違いがなく、さまざまな要素が公開中の完結編『アベンジャーズ/エンドゲーム』にもつながる重要作といえる。(編集部・入倉功一)

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