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ソニーが上田慎一郎監督らと映画製作プロジェクト発表 コロナ禍からクリエイターを救え!

会見に登壇した上田慎一郎監督、三島有紀子監督
会見に登壇した上田慎一郎監督、三島有紀子監督

 12人の映像監督による12本の短編映画製作プロジェクト「DIVOC-12」(読み:ディボック-トゥエルブ)発表会見が19日、オンラインにて開催され、本プロジェクトに賛同した上田慎一郎監督、三島有紀子監督が出席し、藤井道人監督がビデオメッセージで参加。それぞれ映画作りへの熱い思いを語った。

 「DIVOC-12」は、株式会社ソニー・ピクチャーズエンタテインメントが、新型コロナウイルス感染症の影響を受けているクリエイターや制作スタッフ、俳優らが継続的に活動を続けられるように発足させたプロジェクト。8つの条件のもと、12人の映像監督が短編映画を制作する。

 8つの条件とは、「若い世代の主演俳優の起用」「尺は10分」「ロケーションは監督・主演俳優のゆかりのある場所」「3人の監督を一般公募を通じて決定」「俳優一般公募の実施」「感染予防の徹底」「12本のドキュメンタリーも併せて制作」「活動を通じて得た収益の一部を芸術文化振興基金に寄付する」というもの。

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 この条件のもと、藤井監督、上田監督、三島監督がそれぞれ3人の新進気鋭の監督と組み4人体制のチームを結成。完成した作品は劇場配給をはじめ、さまざまなかたちで世に送り出される。

 2018年の映画『カメラを止めるな!』で社会現象を巻き起こした上田監督は、コロナ禍で撮影が飛び、気持ちが落ち込む時期があったというが、リモートで短編映画『カメラを止めるな! リモート大作戦!』を制作し、「作ることで救われた」と述懐。「僕はエンターテインメントがなければ死んでいたんじゃないかというぐらい、エンタメに救われてきた人間。こういう企画はとてもありがたい」と感謝。上田監督は、本プロジェクトで「感触」というテーマで映画作りに挑む。「コロナ禍で人に触れたり、エンターテインメントに触れる機会が失われたと感じたことがありました」と“触れること”の大切さを実感したと経緯を明かした。

DIVOC-12
会見の模様

 一方、第41回モントリオール世界映画祭で審査員特別大賞を受賞した『幼な子われらに生まれ』の三島監督も、若手の映像作家たちとコロナ禍で不安を抱えるなか、この企画の話を聞き「若い人が映画を撮るチャンスになれば」と参加を決めた。三島監督のテーマは「共有」。理由について「こんなに世界中が同じことで苦しんだり、悲しんだりすることはなかった。ある種救いがないように思える時期を、世界中が共有しどうしていくのか……それをディスカッションして作っていきたい」と意気込みを語った。

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 映画『新聞記者』で高い評価を受け、現在『宇宙でいちばんあかるい屋根』が上映中の藤井監督のテーマは「成長への気づき」。藤井監督はビデオメッセージで「コロナ禍でいろいろな作家たちが未来にどんな作品を届けられるか、考えながら作っていきたい」と思いを伝えた。

 会見には、齋藤巖(株式会社ソニー・ピクチャーズエンタテインメントディストリビューションゼネラルマネジャー)、シッピー光(ソニー株式会社サステナビリティ推進部CSRグループゼネラルマネジャー)も出席した。(取材・文:磯部正和)

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