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『プロミシング・ヤング・ウーマン』に作品賞 女性映画批評家サークル賞発表

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『プロミシング・ヤング・ウーマン』
『プロミシング・ヤング・ウーマン』 - (C) 2020 PROMISING WOMAN, LLC All Rights Reserved.

 女性映画批評家サークル(Women Film Critics Circle:WFCC)が、3月8日の国際女性デーに合わせて、2020年度の受賞者を発表した。WFCCは、映画批評において、女性の視点や声が認識されるべきという信念のもと、アメリカ初の女性批評家団体として2004年に結成された組織。現在は、さまざまな国の批評家や学者など多様性のあるメンバーが参加しており、女性によって作られた、または女性について描かれた作品に注目し、その業績を評価しようとしている。

 今年度は、キャリー・マリガンが2つの顔を持つミステリアスな役どころに挑んだ『プロミシング・ヤング・ウーマン』(夏日本公開)が、最優秀作品賞(BEST MOVIE ABOUT WOMEN)を受賞。同作は、主演女優賞、女性に対する暴力に反対する映画に与えられるエイドリアン・シェリー賞、さらに監督・脚本のエメラルド・フェネルが、勇気ある映画製作(Courage in Filmmaking)賞と4部門で受賞。フェネルはドラマ「ザ・クラウン」に出演するなど、女優としても活躍している。

 また、現在賞レースを席巻しているクロエ・ジャオ監督の『ノマドランド』は、監督賞(BEST MOVIE BY A WOMAN)を受賞。ベスト・スクリーン・カップル賞には、2人の女性の愛を描いた『アンモナイトの目覚め』のケイト・ウィンスレットシアーシャ・ローナンが選ばれた。

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 主演男優賞は、『マ・レイニーのブラックボトム』で名演を見せた、チャドウィック・ボーズマンが受賞。さらに、中絶手術を受けるためにペンシルベニアからニューヨークに向かうティーンエイジャーの旅を繊細に描いた『17歳の瞳に映る世界』のイライザ・ヒットマン監督が脚本賞を勇気ある映画製作と併せて受賞した。また日本からは、河瀬直美監督の『朝が来る』が、外国語映画賞の準優秀作品に選ばれ、Twitterでは「国際女性デーにアメリカから嬉しいお知らせ! 海を渡り多くの人たちのもとに作品が届いて幸せです。 ありがとうございます!」とコメントしている。(吉川優子)

主な受賞結果は以下の通り。

最優秀作品賞
『プロミシング・ヤング・ウーマン』

監督賞
クロエ・ジャオ監督 『ノマドランド』

脚本賞
イライザ・ヒットマン 『17歳の瞳に映る世界』

主演女優賞
キャリー・マリガン 『プロミシング・ヤング・ウーマン』

主演男優賞
チャドウィック・ボーズマン 『マ・レイニーのブラックボトム』

外国語映画賞
ラ・ヨローナ ~彷徨う女~
準優秀作品:『朝が来る』 ほか

ドキュメンタリー賞
スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち

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男女間の平等を描いた最優秀作品
『エマ.(原題) / Emma.』

アニメーション映画の女優賞
フェイフェイ 『フェイフェイと月の冒険

ベスト・スクリーン・カップル賞
ケイト・ウィンスレット&シアーシャ・ローナン 『アンモナイトの目覚め』

エイドリアン・シェリー賞(女性に対する暴力に最も対抗した映画)
『プロミシング・ヤング・ウーマン』

ジョセフィン・ベイカー賞(アメリカの有色人種女性の経験を最も表現した作品)
『ミス・ジューンティーンス(原題) / Miss Juneteenth』

カレン・モーリイ賞(歴史や社会における女性の地位や、アイデンティティを探すことを最も良く表した作品)
『ジ・ユナイテッド・ステイツ vs. ビリー・ホリデイ(原題) / The United States vs. Billie Holiday』

アクティング&アクティビズム賞
レジーナ・キング:もっと女性監督を雇うように業界に要請するTime’s Upの「4%チャレンジ」にコミットした最初のセレブリティ。また、彼女がプロデュースする映画においてクルーの50%を女性にすると誓約している。

生涯功労賞
ジュリー・アンドリュース

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